misc.log

日常茶飯事とお仕事と

ハラスメントと抑制

自社のトップから出たハラスメントに関する指針が

ハラスメントを発生させることなく、円滑にコミュニケーションをとる

でした……。だめでしょ。「発生させない」ではなく、「発生させないことを目標とするが、発生した際にはこうする、という両面からの対処を行っていく」ということをトップが示し、下の者達はそれをもって「発生させないよう、自分が加害者にならないようにしよう」という想いを持つ。そういう流れにもっていくべきではないですか。

「発生させない」を目標や指針に、それも組織のトップが掲げた場合に起きる最もありがちな状態が「隠蔽」です。これはソフトウェア開発などでの「バグを無くそう!」とかも同じ。バグを無くすことが組織の目標になった時点で、組織の各サブリーダー達は自分達のチームの評価を下げないため、バグを出さないようにしはじめますが……無くなるはずがありません。となると何がおきるか。隠蔽です。簡単なことです「報告しなければいい」という状態になります。

これに近い状態は実際にみたことがあるので判ります。

もちろん、理想は「無くすこと」ですが、そこに至るまでの道が容易でないこと、また、人間の集団である以上完璧は不可能ということを踏まえて、そういう問題が起きたときの対処法や体制もきちんとくんでこそ「管理」なのですが。

いつまでこういう「管理のはき違え」を続けるつもりなんでしょうね……。

図解でわかる職場のハラスメント対策 いちばん最初に読む本

図解でわかる職場のハラスメント対策 いちばん最初に読む本

  • 作者:山田 芳子
  • 出版社/メーカー: アニモ出版
  • 発売日: 2019/06/13
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)