1981年に打上と運用が始まったスペースシャトル、アメリカの再利用可能、地球帰還型の往復用宇宙船。当時小学4年生くらいだった自分にとっては生まれて初めてみる派手な「宇宙計画の成果」で、当時のわくわく、小学校のクラスでの話題など未だに記憶としてぼんやりのこっているくらいです。その始めから終わりまでを記録した写真集が出たようです。
SPACE SHUTTLE 美しき宇宙を旅するスペースシャトル写真集
幼い頃からロボットアニメを見て、少し前の1979年からはドラえもんのテレビ放送が朝の8:30から行われるように。また、同じ頃にガンダムの再放送が始まることで周囲で「リアルなロボット」を認識するようになってきた頃にちょうど目の当たりにした「リアルな技術」。また、同じ頃に親戚のお兄さんがNECのパソコン、PC-8001を買ったというのをみせてもらい……自分にとっては科学技術が一気に押し寄せてきた時期でした。今の自分の仕事やコースに大きな影響を与えたのもこれらの様々な「新しいもの」です。
当時、タミヤから出ていたオービター(スペースシャトルの、実際に乗員が乗って帰還してくる本体)のプラモデルを買ってもらい、組み立てたのも記憶に強烈にスペースシャトルが残る理由の1つです。2011年ですが、寝かしていたプラモを組み立てた方が綺麗な写真を添えて記録されていました。
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まだ英語の知識もほとんどなく、カタカナで書かれた意味も分からなかった頃ですが、「ペイロードって?」「カーゴって?」「ブースター?」「マニピュレーター?」説明書きを見ても逐一意味や用途を考える必要がありました。自分がすきだったのはカーゴベイの内側にあるマニピュレーター。正式名称は「シャトル・リモート・マニピュレーター・システム」。これですね。関節から動くようになっていたプラモのアーム。壊れないように組み立てて、くねくねして遊んでいたのを覚えています。
また、カーゴベイのハッチが大きくバカッと開くのもものすごく感動しました。なんだこれは?と。こんなところに荷物(ってももう国際宇宙ステーションのモジュール1個分くらい)を入れて運ぶという発想。仕事が終わったら大気圏に入って滑空して降りてくる、その間「滑空以外のコントロールがきかない(まじで?どうやってねらった場所に降りてくるの!?)」とか「熱に耐えるため大量の耐熱タイルが下面にびっしり貼り付けられている(剥がれないの?なかったらどうなるの?)」とか。もう、ディテール知識だけでお腹いっぱいになったのを覚えています。
こういう知識やわくわくを自分の子供に与えられているだろうか……ってのが今の一番の悩みですね。若い人には夢のある話に一杯触れて欲しいと思います。自分がそうだったように。そうすれば、将来少々辛いことがあっても溜めておいた夢を使って切り抜けられるとおもうのです。
SPACE SHUTTLE 美しき宇宙を旅するスペースシャトル写真集
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