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Tech・Ed 2008 二日目、ソフトウェア開発におけるユーザーエクスペリエンス戦略

本日一番良かったセッションは、なんと言ってもT2-311の「ソフトウェア開発におけるユーザーエクスペリエンス戦略」。これだね。マイクロソフトのプラットフォームエヴァンジェリスト、川西さんの説明が非常にわかりやすく、利用者が満足するソフトウェアなどの製品が満たすべき要件について、細かな技術面に傾倒することなくバランスよく説明されていた。
具体例としてはOfficeのインターフェイス変遷を例に挙げて説明されており、その中でOffice97のアシスタントについて言及されていたのが笑えた。実際会場でも笑いが起こっていた。これについては、マイクロソフトとしても「興味深いトライだったが、嫌われた」という結論に至っているみたい。実際、自分が職場の開発者向けPCを準備する際に、Officeを入れることになっていたら片っ端からオプションで「インストールしない」を選択してるしね。
いくつか気になるキーワードをあげておく。

  • UX(User Experience、ユーザーエクスペリエンス)
  • CHI
  • Fittsの法則
  • ペルソナ手法

ペルソナ手法、まだ調べていないけれど、どうも「何かしらの仮想人格を想定して、その人ならどう使うだろう、ということを意識しながら設計や開発を進める」というようなことだと言われていた。なるほど、たとえばエントリーシステムであれば、エントリーを実際に行う人の世代やスキルレベルをある程度想定して、インターフェイスや機能構成を決めていくといった感じかな。

こういう「利用者を想定して使いやすくする」ということは、自分もふくめた各開発者はある程度考えているはず、と言われていたが、確かにその通り。でも、そうした設計などを進める上で「各開発者の考えではなく、統一的な見解を打ち立てて設計を進めていく「UXアーキテクト」が必須」という話もでていた。これも分かる。ユーザーインターフェイスやデザインといった領域は、ある程度画一的な方針のもとで作っていくのが利用側にとっても(それが趣味に合うかどうかはおいておいて)利点が大きい。

とまぁ、これまで漠然と思っていたことがきちんと整理して説明され、自分が考えていたことがそんなにズレていないことが分かると少し嬉しいね。最近はそういう感じをもてることが少なかっただけに。