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日常茶飯事とお仕事と

打っても響かないのは自分が悪いのかどうかわからないから読んでみよう

「エラスティックリーダーシップ」という本が紹介されていた。

luccafort.hatenablog.com

オライリーから5月に日本語版が出たばかりというもの。この紹介の中で

  • リーダーではなくエンジニアでありたいと願う人々へ
  • あぁこの人たちは業務を改善することに興味がないのだな、と無自覚的に感じ、色眼鏡で見るようになってしまった

という表現があり、これが気になりました。なので読んでみようと思います。

エラスティックリーダーシップ ―自己組織化チームの育て方

エラスティックリーダーシップ ―自己組織化チームの育て方

ここ数年、いや、10年?ずっと自分が感じていたことが上記の2つ目「この人たちはこういうことに興味がないんだな……」という感覚。これでした。打っても響かない。さらにへこむくらい打ち続けても鳴らない。むしろ打ち返して来たりする。これがものすごいストレスと孤独感をもたらします。ここ数年がさらにひどく、今に至っては完全に何かをやろうというモチベーションゼロの状態。

自分は情報系のお勉強を不本意ながら長くやることになって今に至っていますが、正直なところ成績、理解度という点においてはブログなどで情報公開したり自社外のコミュニティで活躍するような人たちに比べたら全然至っていません。そもそも理系科目の成績悪い人だし……。そんな人ですらいろいろ興味を持って、なるべく興味を持つようにして周囲のお仕事の「少し先」を視野の端にとらえながら進んでいこうとしているのに、なんであなたたちは……というのが常に感じている不満感やストレスの原因です。

自分の説明方法が悪い、自分の話し方が分かりづらい、タイミングが悪い、いろいろあるかもしれませんが、それにしてもどうも私の周りは自分とは異質な人であふれているように感じて疲れます。

もしそういう考えを多少なりとも払拭できるようなきっかけだけでもつかめたら、という思いでとりあえず読んでみましょうか……。

コメントとコメントアウト

会社の新人向けに指摘しようと思って書き掛けた文章ですが、先輩方も含めて「細かすぎるんだよウゼェ」と思われる可能性があるのでこちらに書きます。こんなこと指摘されないようにしろよ、と言いたいところですがそれも飲み込んで。

開発の現場などで、よく誤用されるのですけどね、「コメント」と「コメントアウト」。多分英語がわかる人なら「アウト」が付く場合にどのようなニュアンス、意味が付与されるかはわかると思いますが……。

  • コメント …… 純粋な「注釈」「注意書き」。大半の場合、こちらを使えばよいはずです。
  • コメントアウト …… コメントでないものをコメントにすることで「本筋の処理から除外する」こと。

たとえば、処理の内容について補記する、それは「コメント」。プログラムなどの処理を訂正、変更する際に、もともとの処理記述を消してしまわずにコメントにすることでコンピューター(実際はパーサーやコンパイラー)に無視させる、これが「コメントアウト」。これを勘違いして「コメントアウト」で通す人がたまにいるので、間違えないように気を付けましょう。

という話。

古いネガの年代特定を楽しむ

父親や自分など家族が撮影した大量のネガフィルムをフィルムスキャナーで読み込んで電子化する作業がここ15年ほどのライフワークになってます。ただ、特に父親の世代だとまさか将来、コンピューターで読める形式のデータに変換するなんてことを想定していないし、写真はアルバムに貼って整理するものという想定なので、ネガに年代や場所が記載されていないものが結構あります。

今回、そういうものの年代をインターネットを使って特定する一例を紹介しますね。

対象の写真

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この写真、自分が小学生の頃に父親の仕事関係で来日したフィリピンの人を奈良に連れて行った時の写真です。残念ながら、正確に何年だったかの記録がなく、自分が小学生高学年か中学生、ということしか判らない状態でした。おそらくこの写真自体は近鉄京都駅。京都まで車で行き、その後奈良まで電車で移動したのは覚えています。

年代特定のヒントを探す

で、この写真、よく見ると……

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画像の左上、ホームの柱に貼られた広告にこんな言葉が「美しくに 伊勢志摩」。ちょっと「くに」の「に」が読み取りづらいですが、「美しく」の後ろに1文字足して言葉にするとなると「に」くらいしかないかなというところは推測で特定。そうするとですね、こういうキャッチコピーをどこかのブログや古い資料情報などを紹介するサイトに掲載されているかもしれません。そうして、もしかしたらその年代について触れられているかもしれません。

Web検索で関連情報を探す

ということで、「美しくに 伊勢志摩」特に「美しくに」をダブルクォートで囲って検索してみることにします。こうしないと、Googleの優れた関連語抽出機能によって「美し国」「美しい」「国」とかいろんなパターンが混じってきます。ダブルクォーテーションで囲うことで、必ずそのフレーズに一致するものを探してくれる(はず)なのでお勧めです。
で、結果は……。

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んー、言葉として「美しくに」という言葉が伊勢志摩の観光協会などで使われていることは確認できましたが、写真に写っていたポスターの画像に直接つながるような情報はぱっと見たところありません。では、次に同じキーワードで画像検索を。

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おや??2段目の左から2番目の画像、女性手を額にかざしているこれ、同じポスターではありませんか?早速検索結果のサイトに飛んでみます。

年代特定

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どうやら、扶桑文庫という古書販売サイトのようです。三重県・伊勢志摩の旅宣伝協議会という団体が1984年(昭和59年)に出したパンフレットが1,620円で売られていました。きれいな状態であればこの値段で売れるものなのですね。ともあれ、写真は1984年のものである可能性が高いことが判りました。

fusobunko.koshoten.net

というわけで、今回は映り込んでいたポスターを元に年代を特定しましたが、こんな感じでインターネットの力を借りればなんとかなるケースがあります。同じような暇な作業をされている方、参考にしてください。また、この話自体がどなたかの「美しくに」の年代特定に役に立つかもしれませんのであえて公開します。