父親や自分など家族が撮影した大量のネガフィルムをフィルムスキャナーで読み込んで電子化する作業がここ15年ほどのライフワークになってます。ただ、特に父親の世代だとまさか将来、コンピューターで読める形式のデータに変換するなんてことを想定していないし、写真はアルバムに貼って整理するものという想定なので、ネガに年代や場所が記載されていないものが結構あります。
今回、そういうものの年代をインターネットを使って特定する一例を紹介しますね。
対象の写真
この写真、自分が小学生の頃に父親の仕事関係で来日したフィリピンの人を奈良に連れて行った時の写真です。残念ながら、正確に何年だったかの記録がなく、自分が小学生高学年か中学生、ということしか判らない状態でした。おそらくこの写真自体は近鉄京都駅。京都まで車で行き、その後奈良まで電車で移動したのは覚えています。
年代特定のヒントを探す
で、この写真、よく見ると……
画像の左上、ホームの柱に貼られた広告にこんな言葉が「美しくに 伊勢志摩」。ちょっと「くに」の「に」が読み取りづらいですが、「美しく」の後ろに1文字足して言葉にするとなると「に」くらいしかないかなというところは推測で特定。そうするとですね、こういうキャッチコピーをどこかのブログや古い資料情報などを紹介するサイトに掲載されているかもしれません。そうして、もしかしたらその年代について触れられているかもしれません。
Web検索で関連情報を探す
ということで、「美しくに 伊勢志摩」特に「美しくに」をダブルクォートで囲って検索してみることにします。こうしないと、Googleの優れた関連語抽出機能によって「美し国」「美しい」「国」とかいろんなパターンが混じってきます。ダブルクォーテーションで囲うことで、必ずそのフレーズに一致するものを探してくれる(はず)なのでお勧めです。
で、結果は……。
んー、言葉として「美しくに」という言葉が伊勢志摩の観光協会などで使われていることは確認できましたが、写真に写っていたポスターの画像に直接つながるような情報はぱっと見たところありません。では、次に同じキーワードで画像検索を。
おや??2段目の左から2番目の画像、女性手を額にかざしているこれ、同じポスターではありませんか?早速検索結果のサイトに飛んでみます。