なんでもかんでも「手順」を作ることが正だと思っている人がいる。
何度もやった作業を、情報共有や教育用に手順資料としてまとめるのはいいとおもう。しかし、この人は「初めてやる作業」の手順を作ろうとする。当然のことながら、できない。なぜならば
- 間違えやすい点や注意点が分からない(当然、初めてだから)ので、そうしたポイントを書けない。
- その作業の中で、今回限りの特殊作業がどのぶぶんかわからない(当然、初めてだから)。結果、再利用しようとしてもパターンに噛み合わない資料ができる。
- そもそも作業自体が間違いの場合があるが、気づかず間違った手順書ができる(当然、初めてだから)。
さらに悲劇が起きる。作業の背景や、その作業の意味といった、直接の作業外の情報を理解しきらないまま手順にして、そして忘れてしまうので……
- その手順をどういうケースで使うのかが分かっていないので、似たような作業に遭遇しても前の手順と類似であることに気付かない。
もうどうしようもない。
手順はいいから手を動かせ、といいたいです。
- 作者: 日本能率協会コンサルティンク゛
- 出版社/メーカー: 日本能率協会マネジメントセンター
- 発売日: 2006/12/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 7人 クリック: 272回
- この商品を含むブログ (11件) を見る