8月に実家で見つけてきたネガが少しあったので、久々にネガフィルムのスキャンをやりました。
ネガフィルムは適当に放置しておくと劣化してしまいますが、電子データにしてしまえば消去しない限り保存は長期に渡り可能です。というわけで電子化をということで始めたのは15年前(笑)。一向に進みません。理由は「面倒だから」です。
スキャン装置
普通の人がフィルムのスキャンを行うには専用のスキャナーを用いる方法と、フラットベッドスキャナーにフィルム用のアタッチメントを取り付ける方法があります。私が使っているのは専用のスキャナー。最初に買ったのはキヤノンの「CanoScan FS2710」。SCSI接続のものでした。7万円くらいしたと思います。
で、いろいろあって使いづらさが目立ってきたので、新しく購入したのが、コニカミノルタのDimageScan Dual IV。これもすでに製造終了していますが、当時もオークションで買ったように覚えています。2万円ほどでした。
これがかなりスピードも速く、画質も良く、添付されているツールも使いやすかったのですが、ツールに癖があり色合いの調整などが自由にできませんでした(悪いツールではないのですが、好みの問題です)。
そこで、2chの写真関連スレッドで知ったツールを導入します。
スキャンツール「VueScan」
海外の方が作成されている有償のツール「VueScan」です。これはスキャナのドライバーも同梱されている汎用ツールで、スキャナを問わず汎用的に利用できます。実際、新しくOSを入れたばかりのPCでも、スキャナーメーカーのドライバーを一切入れずにこのソフトだけでスキャナを動かせます。
また、色の補正などはあまり細かくできない反面、素直なフィルムの映像をそのまま取り出せるので、後でPhotoShop Elementsなどでレタッチすることが確定しているのであれば機能的にも十分。
というわけで、このツールを購入して利用しています。買ったのは2008年頃でした。
- VueScan Scanner Software
- http://www.hamrick.com/
値段は、アップデート版の利用権が永久の「プロフェッショナル」が79.95ドル、1年限定のものが39.95ドルです。長く使うことになりそうだったので、高い方を購入しました。
スキャン画面
スキャンは写真6枚が連なったフィルムを専用のフォルダーにセットし、フィルムスキャナーにセットした後、1枚ずつ「プリビュー」→「スキャン」を繰り返します。
スキャン直後はこんな感じ。VueScanで色合いの調整まで本当はできるのでしょうけど、古いネガの場合、埃や傷が多く、レタッチが必須となるので、私はこのまま無圧縮のTIFF画像データとして保存し(だいたいこの時点でファイルサイズは1枚30メガバイト程度)、その後でPhotoshop Elementsで色調補正とレタッチを行って、最終的には圧縮率の最も低い設定でJPEG保存します。この時点で画像ファイルサイズは4メガバイトくらいです。
保存版としては、画質の劣化が無い方式をとるのもアリなのですが、結局
- ネガだと閲覧が困難で劣化もあり保管が大変。
- プリントするとかさばるしアルバムの整理や保管も大変。
ということを解消するための電子化なので、閲覧性が落ちては駄目。そこで、画像は最終的にJPEGにして、ネガは乾燥剤を入れた保管ケースで保管という方法に落ち着きました。
補正した画像はこんな感じになります。
この方法で、フィルム1本を一気にスキャン。この時点でだいたい1時間くらい。そしてネガは保管ケースにしまって、画像はネガごとにフォルダ分けして、空いた時間でレタッチをかけながあらJPEGに変換していきます。
残っているネガは100本どころではありません。まだまだ先は長いです。