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「ラノベは5巻から」論

前職の先輩と飲みながら聞いた意見が興味深かったので記録しておきます。

ラノベ(ライトノベル)と呼ばれる、軽く読める内容の小説ジャンルが結構若い人の間で人気になって久しいです。そうした小説はかなりの率で長いシリーズとして刊行されていますが、そうした小説がおもしろくなってくるのは、シリーズ開始から数巻が経過したあたりから、という意見でした。理由はこんな感じ。

  • 最初の巻は「最悪1巻読み切りで終わる覚悟」で、なおかつ編集者や出版側の「売れるのはこういう小説」という意見を色濃く反映している。
  • 2巻目から数巻は「いつ終わってもおかしくない」という扱いで、作者も恐る恐る書いている。
  • 5巻あたりまで続くと、作者は「これで書いてもいいんだ」という自信を持って書きたかったものを書き始める。

なるほど。そうかもしれませんね。ま、もちろん「作者が描きたかったもの」が必ずしも読者層の期待に沿うものであるという保証はないので、数巻続いているからといって必ずおもしろいかというとそれは人それぞれでしょうけど。

ラノベを読み進めるときに、こういう観点で物語りや描写、文体や雰囲気の変遷を見るのもおもしろいかも知れません。

アクセル・ワールド〈1〉黒雪姫の帰還 (電撃文庫)

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やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 (ガガガ文庫)

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ちなみに私はこの世代です。