先日購入してしばらく使っている、A.JAZZのワイヤレスキーボード AK820PROについては下記に書いた通りです。今回、このキーボードの右端に搭載されている小さな液晶ディスプレイ(TFTスクリーン)に、好きなゲームの録画から切り取った動画をアニメーションGIFにして表示させてみましたので、その過程を紹介しておきます。
動画を録画し動画編集ツールでアニメーションGIFを作る
まず、ゲームの動画を録画して、キーボードに表示させたい部分をカット編集します。私は、録画にはOBS、編集にはPegasys社のTMPGEnc Video Mastering Works 7を利用しました。
次に、動画をクロップして縦横サイズが等しい正方形に切り出します(キーボードが受け付けるアニメーションGIFサイズは128x128のようなので、最終的にはこのサイズに縮小します。なので縦横サイズを揃えるようにクロップしてください)。
次に、動画の出力フォーマットとしてアニメーションGIFを選択します。私が使っているツールの場合、「アニメーション画像 ファイル出力」という出力形式がアニメーションGIFでした。
次に出力サイズを128x128に指定します。これでファイル出力すれば、パイモンが左右を眺めるアニメーションGIFのできあがりです。
これでできたアニメーションGIFファイルがこちらです。
アニメGIFを画像に分割する
A.JAZZの設定ツールですが、アニメーションGIFファイルは実はそのままでは取り込めません(ただの1枚絵になってしまいます)。そこで、アニメーションGIFをパラパラ漫画のような画像の束に変換します。これには、私は Webサイト「Ezgif」を利用させてもらいました。
Split GIF image into framesezgif.com
サイトにアクセスすると下図のようなページが表示されるので、赤で囲った部分に先ほど作成したアニメーションGIFファイルをドラッグ&ドロップしてください。
その後、Uploadボタンを押すとファイルが読み込まれ、下図のような状態に切り替わります。
次に、画像の下にある「Split to frames!」ボタンを押します。すると、下図のような画面に切り替わります。フレームごとの画像の上にある赤いボタン、「Download frames as ZIP」をクリックして、バラバラになった画像ファイルをZip形式でダウンロードしてください。このZipにはいった大量の画像を、A.JAZZの設定ツールに読み込ませます。
ちなみに私が作った上記のアニメーションGIFファイルは合計383フレームあり、バラバラにしたファイルの総サイズは約3メガバイトになりました。
キーボード設定ツールでキーボードに転送する
次に、ダウンロードした、アニメーションGIFをバラバラにした画像を、キーボードの設定ツールに読み込ませます。この作業を行うためには、キーボードは有線モードでUSBケーブル接続されている必要があります。キーボード裏面のスライドスイッチを切り替えて有線モードにし、USBケーブルでPCに接続してから設定ツールを起動してください。
設定ツールを起動すると、有線接続している場合、左側のメニューにディスプレイのようなアイコンが登場します。それをクリック後、下段にある「New」で先ほどダウンロードした大量の画像データを全て選択してください(下図は、既に選択して383ファイルが読み込まれた後の状態です)。
上手く読み込めると上図のように各フレームが画面下部に並び、上部の「Preview」を選択するとアニメーションが中央の大きなエリアに表示されます。この状態で、ツールの右下にある「Upload to keyboard」を選択すると、しばらく時間は掛かりますがキーボードにアニメーションが転送され、液晶ディスプレイに表示されるようになります(冒頭にあるYoutubeの動画がその結果です)。
まとめ
というわけで、別に実用面には何も寄与しない機能ですが、キーボードに付属する小型ディスプレイに好きなアニメーションGIFを表示させるという作業をやってみた記録です。私も今回初めてなのと、設定ツールの使い方もまだ完全に理解していないので、もしかしたらスプリットせずに単一のアニメーションGIF形式で読み込んでくれたりする機能もあるのかもしれません。もしその辺りがはっきりしたら追記しようと思います。