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日常茶飯事とお仕事と

30年前の場所をGoogle Mapとストリートビューで訪れる

古いネガが大量にあります。うちの父親がカメラ使いだったので、昭和40年代からのネガが大量にあります。というわけで、それをフィルムスキャナでスキャンして電子化するのが密かなライフワークとなっています。で、今回スキャンしているのは1983年の夏に、舞鶴からフェリーで行った北海道の写真。小樽から札幌、旭川、阿寒湖、網走、襟裳岬から苫小牧を抜けて小樽、帰宅という流れだったかと。写真には可能なかぎりGeoSetterでジオタグを付与して、場所と紐付けられるようにしているのですが、古い写真だとなかなか現在位置を特定するのが難しいのが実情。

今回、北海道の写真でいくつか今の現地を探してみました。

層雲峡、温泉民宿「旅のハウス」

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旭川から層雲峡に行き、そこで民宿に宿泊したときの写真。夕食で宿のおばさんが鉄板で焼いてくれた、イカをモツごとバター焼きにしたものの「バター」が「ネオソフト」だったということで母親がぶち切れていたのが印象的な宿でしたが、今はどうなっているのでしょうか……。まずはWebで普通に検索……ありません。「~ハウス」で出てくるのは「大雪山バーデハウス」。30年前ですので、名前が変わっている可能性もゼロではありませんが、まぁ該当しないと見て良いでしょう。

では次にGoogleの地図で。「層雲峡」で検索してEarth表示に切り替えると……

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こんな感じ。さらにズームして「層雲峡温泉」に絞ると……

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このあたりですね。ではさらにズーム。問題の写真は、右手に民宿(っても普通の民家っぽいですが)。そして写真奥には背後に山が迫った白い4階建ての建物。「背後に山」がポイントですね。当時小学6年生で、運転は父親がやっていましたので自分で運転して居たわけでも無く、道筋については全く覚えていません。とうわけで地形とストリートビューの画像から探してみると……

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このあたり、左手に3つの四角い建物が。これが怪しい。ストリートビューで拡大してみると……

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ありました。窓の位置、数、入り口の場所と形。あと、壁に沿っているカバーされたL字型の配線……一致ですね。既に使われていないようですが無事でした。で、「旅のハウス」はというと……

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……ありませんでした。既に区画整備されて、通りの形すら残っていません。

というわけで、この場所がおそらく「旅のハウス」跡地。Google Mapで右クリックから緯度経度を割り出し、GeoSetterでその場所に写真を紐付けて保存です。

旭川駅

もう1つ。旭川の駅前写真があったので今の様子と比べてみましょう。
京都ナンバーの、ダイハツシャレード」が旭川ナンバーと並んでいる写真がありました。

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こういうのは簡単でいいですね。旭川駅、で検索して……

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線路が左右に通っているので、駅前ロータリーから駅舎を同じ方向で見るには上から左下を見る感じですね。幸いロータリーまでストリートビューのデータは入ってました。

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とまぁこんな感じ。

データ保管と利用について考える

というわけでこういうことを暇があるとやっているわけですが、こういう作業でやはり必要なのは「写真にまつわる日時、場所の情報」です。今はデジカメで撮影すれば日時は記録されているのであまり気にする必要がないのですが、場所については機材次第です(GPS情報をジオタグとして埋め込んでくれるカメラもありますし、スマホで撮影してもそういう撮影は可能ですよね)。しかし、すべての情報が写真自体に乗っているとは限らないので、なるべく

  • 写真に場所が分かるものを写り込ませる(全部無くても良いので、場所を変えたときに何か目印を記録する)。
  • 運動会などのイベントであれば、案内の通知やプログラム等をスキャンしておいておく。

などの対応をなるべく行うようにしています。
今すぐ見返すことはありませんが、いずれ、20年、30年経ったときに子供が見返してくれるかもしれないので……。