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日常茶飯事とお仕事と

2008年でもこうだとは思わなかった

2005年の初動で関わった案件。しばらく間を置いてから、ここ1年半ほどまた関与しているのだが、古い資料を漁っていて、初期の頃に自分が書いた以下の文章が出てきた。

開発環境に関する考察

要件定義に伴うプロトタイピングにあたって、利用する環境、言語を選定する必要がある。クライアント/サーバー環境がWindowsベースであるという前提から、まず、大きく下記の2通りの選択肢が考えられる。

1.Visual Studio 6.0を利用する
2.Visual Studio .NET 2003を利用する

選択肢1は、Visual Studio 6.0および内包される各開発環境の発売が、1999年1月であることから、すでにマイクロソフトによるメインストリームサポートが完了しており 、セキュリティに関連するパッチを除き、積極的な新環境(新しいOS、ハードウェア)に対する対応がなされることがないということが最大の問題となる。
開発環境自体は、すでに所持するライセンスを利用する、またはダウングレードプロセスを利用 することにより入手可能だが、長期的な視点からみると、いずれ対応できなくなるハードウェアやOSが客先に導入され、多大なメンテナンスコストが発生する可能性は否めない。

選択肢2は、2005年3月時点で最新の開発環境であり、今後発売される新しいWindows OSやハードウェアにも、少なくとも2008年9月30日まではメインストリームサポートとして対応が続けられる点が最大のメリットとなる。ただし、デメリットとして、開発者自体がこの開発環境(.NET Frameworkを用いた開発およびシステム環境の構築、メンテナンス)に習熟しておらず、本来、開発環境そのものが持つ能力を生かし切れずに、冗長な開発コストを消費する可能性が高いことには注意しておく必要がある。

2005年、Tech・Ed などで最新の開発環境を見ていた自分に対して、余りそういうものに興味を持たない人が多い社内の様子をみての以下の記述だったのだが...

ただし、デメリットとして、開発者自体がこの開発環境(.NET Frameworkを用いた開発およびシステム環境の構築、メンテナンス)に習熟しておらず、本来、開発環境そのものが持つ能力を生かし切れずに、冗長な開発コストを消費する可能性が高いことには注意しておく必要がある。

まさか、2008年になってもこのデメリットが適用されるシーンが多発するとはちょっと考えてなかった。やられた。