前に書いた、TMPGEnc Video Mastering Works 5の起動時エラーの件の続きです。
最新版のTMPGEnc Video Mastering Works 7の体験版を試してみたところ、NVIDIA社のビデオカードを使ったエンコード「NVENC」が使えたので試してみました。原神の1分30秒の動画をエンコードしてみたところエンコード時間は……
- x264(従来使っていたエンコード)…… エンコード時間:2分30秒
- NVENC …… エンコード時間:30秒
なんと処理速度5倍です。すごい。で、画質の方。古いバージョンのVideo Mastering Works 5では、ビデオカードを使うAPI「CUDA」の利用をONにすると、エンコード時間が早くはなるものの、動画中でのカメラ移動やスクロールシーンでカクツキが出るという現象が出ていたのでOFFにしていました。その印象があったので、ハードウェアエンコードには懐疑的だったのですが……見た目上、遜色なし。
しかしそれではなんなので、新しいVideo Mastering Works 7の編集機能を駆使して(笑)、比較動画を作ってみました。
結構ぐりぐりとカメラが動いている動画ですが、動きに大きな差は無いと思います。動画の元ネタは、OBSで20Mbps、x264でプレイ動画を録画したものです。それに対して、ビットレートを7.5Mbpsまで落として、x264とNVENCでエンコードしました。動きについては大きな違いは無かったのですが、1点差異を見つけました。「色味」です。どうやらNVENCの方が若干「白っぽい」色合いになるようです。動画中、緑のトカゲが高い所で停止している場面を見てみましょう。
ほんの僅かですが、明るさが強い、もしくは白みがかっている感がありますね。というか違いはこれぐらい……であれば全然問題無いですね。現状、TMPGEncによる画質を落としてのエンコードは、Youtube投稿した動画を長期保存用にBD-Rに入れるためと、もう1つ、ファイル1つのサイズ上限が3GBのニコニコ動画への投稿用です。現状、原神のメインストーリー動画とかを私が録画している20Mbpsで保存すると、だいたい30分で6GBほどになります。Youtubeはそのままアップロードできるのですが、ニコニコ動画だとこの画質では投稿できません。仕方ないのでビットレートを落としてエンコードしていました。
その作業時間が、この程度の色合いの変化だけで1/5になるならば……1万円だしてツールを買う価値ありますね。
というわけで、1ヶ月の体験版利用期間が終わったら購入したいと思います。