2006年に購入していらい、職場→自宅と使ってきた、テンキー無しのRealForce 91UBKですが、流石に18年も使うとへたってきたので買い換え……と思い、最近流行りの「ワイヤレス」「中国メーカー製」「75%コンパクトレイアウト」のキーボードを買ったのが2024年末だったのですが、そこから半年、恐らくキーボード起因と思われる左肩の激痛に悩まされるようになりました。いろいろ考えた結果、やはりRealForceの使いやすさが一番、ということになり、流石に新品を普通に買うと2万円から……と高いので、メルカリで7,000円ほどで出ていたものを、別のメルカリ売上げで貯まっていたポイント4,000点を使い、実質2,500円で購入しました。
以下、私には合わなかったキーボードのことなどを書きますが、あくまで「個人の特性に合わなかった」だけです。使い手の体格や、普段の姿勢、椅子や机の高さといったいろんな要素が絡む話なので、あくまで私個人の意見として扱ってください。
購入したワイヤレスキーボードが合わなかった理由
2024年末に購入したのは、Ajazzというブランドの、AK820Proというキーボード。
黄色とグレーで結構ビビッドな色合い、机の上でも良いアクセントになる感じで、結構気に入っていました。しかし、買ってすぐ使い始めて気付いたのが……「キーボードが高い(高さ、という意味で)」でした。

写真は、古いRealForce(左)と、購入したAK820Pro(右)を横から撮影したものです。各キーボードの右手がスペースキーがある側。見てもらうと分かるように、数ミリの違いなのですがAK820の方が手前が高くなっています。一方、RealForceは手前に行くにつれ低くなる傾斜がキーボードの本体自体についている上、各キーの傾斜も、手前にいくにつれ「奥」に向くように斜めになっていることが分かると思います。この「数ミリの差」が私には致命的でした。ほんの少し手首を起こした状態でタイピングすることになり、結果的に、手首の筋に負担を掛け、筋が繋がっている上腕部まで炎症を起こしてしまい、それをカバーするのに肩が凝り固まってしまって神経を圧迫。結果、左腕が水平以上には上げられないレベルまで痛みがでるようになりました(2025年5月末時点で、1ヶ月ほどリハビリに通うことでだいぶ上にあがるようになりましたが、まだ痛みは消えません)。
さらに、英語キーボード配列がトドメを刺しました。かつて、大学時代は英語配列のキーボードしか使っていなかったこともあり、別に配列の違いは平気だとおもっていたのですが、普段ATOKを使っている自分の環境だと、日本語入力・英語入力を切り替えるのに「Ctrl+SPACE」を押す必要がありました(英語配列キーには「変換・無変換」キーや、キー左上のE/Jといったキーも無いので)。そうすると、左手の小指でCtrlを押しつつ、親指でスペースを押すことになり、手首を左外側にすこし逸らす形を頻繁に取るようになります。これも、手首から肩にかけての筋を痛める原因になったようです。
後に、Caps LockをCtrlキーにして負担を減らしてみたり、スペースキーの右にある右Altを「変換」キーにバインドすることで負担軽減も試したのですが、前述の手首の高さ問題は解消できないので……結局、タイピングがもの凄く疲れるという状況が半年続くことになりました。ゲームのDiscordサーバーでのチャットなどでアドバイスももらい、パームレストなども試したのですが、結局手首の位置が高くなることには変わりが無く、あまり効果はありませんでした。
RealForceに戻す
古いRealForceに戻すことも考えたのですが、もしかして……と思ってメルカリを見てみたところ、ちょうど7,000円ほどでほぼ新品状態のものが出されていました。記載を見ると「INSキーがない」とのことでしたが、正直Insertキーを私は全く使わないのと、古いRealForceのキートップを外して使えばよい……と思ったので、すぐに注文。

しばらくして、ほとんど使っていないと思われるRealForceが届きました。

型式「TKL S / R2TLS-JPV-IV」で最新型ではありませんが、問題ありません。また、ワイヤレスではなく有線ですが、結局昨年末にワイヤレスに変えたものの、「机からキーボードを降ろしてどける」といったことはほとんどなく、ワイヤレスである必要性はあまり感じ無かったので、有線でも問題無いと判断しました。

写真は古いもの(奥)と新しいもの(手前)を並べたところです。写真写りの問題でサイズが全然違うように見えますが、実際の幅は古いものが366mmに対し、新しい方は369mmで大差ありません。個人的に一番気に入っているのは奥行き。古い方はファンクションキーの奥に、ペンが2本置けるぐらいの幅があったのですが、新しい方はファンクションキーの先がすぐに本体端になっており、26mmも小さくなっています。これは手前でノートにものを書いたりする私の使い方からすると非常に助かります。

キー配列自体は全く変わりないのですが、ここ半年使ったAK820のキータッチが「超」が付くぐらい軽かったので、それに較べるとしっかりした押し心地のRealForceに改めて慣れるには少し時間がかかりそうです。
欠けていたキーキャップ
Insertキーが欠けていたのですが、古いRealForceのものを外し、問題無く流用することができました。

まとめ
腕の痛みはすぐには治りそうにありませんが、少なくとも、これで多少は負担が減りそうです。普通に買うと、最新モデルだと2万円ほどするものが、実質2,500円で手に入ったのはラッキーでした。前のモデルは何だかんだで18年使う事ができたので、これも長く使えるのでは無いかと期待しています。ほんと、IT系の仕事やパソコンを常用する仕事、趣味の方は気を付けてください。身体への負担は一朝一夕で悪化するものではなく、毎日の「悪い積み重ね」が年単位で蓄積して、ある日突然発症します。もちろん、年齢、加齢による身体の脆さもあるとはおもいますが、それでも寿命を早めるか、伸ばせるかは普段の姿勢や身体の使い方次第。若いうちは誰でも問題無いのですが、症状が出るのは40歳50歳になってから。なるべく早めに手を打って、将来「腕が上がらない」「シャツを着られない」「ズボンを上げようとしても後に手を回せない」なんてことで苦しまないようにしてくださいね。