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日常茶飯事とお仕事と

元祖長浜屋

福岡に行った目的の一つに、本場の長浜ラーメンを食べてみたいというのがあった。というわけで、チャンスは1回、どこを食べる?と考え、替え玉発祥の店といわれる「元祖長浜屋」しかないだろう、という結論に行き着いた。

事前にGoogle Mapで調べていた座標がずれていたので、店の場所を特定するのに少々手間取ってしまった。子供を連れての徒歩移動で、ほぼ近くまでいっていたにもかかわらず、勘違いで一度戻ってしまい、結局タクシーで乗り付けることに。ただ、このときのタクシー、たまたま呼び止めたのが福岡の「パンダタクシー」で、その価格にびっくり。初乗り290円。そのあともそこそこ長い距離ごとに加算されていき、天神付近から長浜屋まで、3人で乗って370円だった。タクシーで370円とか払うのは生まれて初めて。

タクシーの運転手さんも「おいしいかどうかは別にして、一番有名な店ということでお連れしますね」と年を押していた通り、長浜屋のラーメンはちまたに出回っている「九州の豚骨ラーメン」の一般像とは少々異なる。スープは、最近多いこってりトロトロの豚骨白濁スープではなく、どちらかというとさらっとしていて味も軽め。においとかもおとなしい。
メニューは写真にあるこれだけ。1杯400円、替え玉はなんと50円。50円の替え玉は、岡山のとみ吉のランチ価格以来。やはりラーメンはこの価格帯じゃなくちゃね、と改めて思う。

食べて、学生時にバイトしていた長浜ラーメンの店が、比較的さらっとしたスープにこだわっていた理由がわかると同時に、ある客がスープを飲んでから言った「兄ちゃん、博多いったことあるの?」という台詞が間違っていることをやっと確信出来た気がする。どろっとするくらい濃厚なスープだけが豚骨なわけじゃない。

というわけで、非常に満足しながら、ついでに長浜の屋台を見て回ったが、最初に嘔吐物かラーメンをひっくり返したのかわからないようなものが道路にぶちまけられているのをみて、げんなりしてそのまま立ち去った。