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Jabra Elite Active 75tを10日ほど使ってみた

12月の自分誕生日プレゼントとして、「どうせ買うなら早く買った方が長く使えるでしょ!」という駄目な理由を付けてフライングゲットした、ワイヤレスイヤフォン「Jabra Elite Active 75t」、購入から10日ほど経ったので軽く感じたことを。

購入検討していたときの記事はこちらです。
www.backyrd.net

開封

箱は結構大きかったです。

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Jabra Elite Active 75tの外箱

開けるとこんな感じ。

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開封した様子

さらにイヤフォンが収まっている箱の紙製カバーを外すと、充電用のケースと、充電用ケーブル、替えのイヤーピースが入った箱が出てきます。

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同梱品

ケーブルは非常に短いですが、充電ケースの接続コネクターはType-CのUSBなので、普通にスマホなどの充電で使っているものを流用可能です。また、イヤーピースはもともと付いているもの(M)と、Sサイズ、Lサイズが替えでケースに収まっています。自分は標準サイズだと圧迫感がすごかったので、Sサイズに付け替えました。

接続と利用

最近の傾向ですが、もはや紙製のマニュアルとかは付いていません。付いているのは各国語での利用上の注意がかかれた小さいブックレット的なものと、1枚だけの説明書き。そこには

Jabra Sound+ アプリをダウンロードしてご使用を開始してください

と一文が書かれているのみです。要するにAndroidだったらGoogle Playでアプリをダウンロードして入れろ、と。自分は過去に中華イヤフォン(3000円ほどのもの)を使ったことがあったので、だいたいのBluetoothワイヤレスイヤフォンの使い方についてはイメージが付いていましたが、このあたりはネット文化に疎い世代だといきなり障壁かもしれないですね。年配の方へのプレゼントとして考えられている方は、ちょっとしたサポートが必要になることを覚悟された方が良いと思います。

なお、私はいきなりデスクトップPCにBluetoothレシーバーを刺してそちらに接続して使い始めてしまったため、スマホアプリを入れてもスマホ側と接続した状態にできず、しばらくは設定も操作方法のガイド等も見ること無く使うことになりました。このイヤフォン、複数台の機器とペアリングすることは可能ですが、同時接続は2台の機器まで。それも、アクティブになるのはそのうち片方だけ(2台と接続していても、両方の音声などが聞こえるわけではない)です。なので、PCに接続し、そちらで音楽などが鳴り続けている間はスマホと接続してもスマホ側はアクティブになりません。この状態ではスマホに入れたSound+アプリはイヤフォンを認識できず、未接続扱いになって利用ガイド等も表示されません。ご注意を(そんな人居ないかww)。

なお、スマホがすぐに使えない、アプリを入れられない、という状況の方は、下記リンクからサポートサイトの動画や説明、またマニュアルをダウンロードできます。

サポートサイト
https://www.jabra.jp/supportpages/jabra-elite-active-75t#/#100-99091001-40
マニュアル(日本語)
https://www.jabra.com/_/media/Jabra_VXi_Product-Documentation/Jabra-Elite-Active-75t/Standard/User-Manuals/RevA/Jabra-Elite-Active-75t-User-Manual_JA_Japan_RevA.pdf

また、バッテリーですが、開封時点では20%ほど充電された状態のようです。ゼロではありませんが、使い続けるにはまず充電した方が安心かもしれません。

操作

操作方法などについてはスマホアプリで利用ガイドが見られますし、それぞれの左右イヤフォンにあるボタンを押した時の挙動もカスタマイズ可能になっています。標準だと基本操作は下記の通りでした。なお、自分はAndroidスマホしか使っていませんので、Androidスマホが繋がる想定で書いています。

  • 右耳1回押し …… 再生ON/OFF。1回押すとスマホやパソコンで再生している動画や音楽プレイヤーを停止。再度押すと再生再開します。
  • 右耳2回押し …… Googleアシスタントを起動します。
  • 左耳1回押し …… 外部音声を拾って聞かせる「Hear Through」モードのON/OFF。これはスマホアプリの設定で「ANC(Active Noise Canceling)」のON/OFFにも変更可能です。ANCの設定OFFでも結構外部の音を遮断しますので、これでヒアスルーをONにすると周りの音が聞こえるようになります。
  • 左耳2回押し …… ポンポン、と2回押すと再生中の曲や動画を「次の曲」に移します。
  • 左耳3回押し …… 今再生中の曲を最初から再度再生します。

また、両耳を長押しすると接続待機モード、またはスリープ状態になった場合は復帰を行います。左耳のHear Throughモード切替や接続待機モードの場合、英語でアナウンスが聞こえますので、英語を聞き慣れない人は驚くかもしれませんが、慣れてしまえば平気かと。

それから、片耳を外すと強制的に再生OFFになるようです。これ、どうもいろいろ試してみると「左右のイヤフォンの距離が一定以上離れると発動」するようですね。なので、片耳だけにしようとおもって左耳を外すと、その時点で一旦音楽等が止まるため、右耳を1回押して再生を再開する必要があります。これが便利な機能なのかどうかは正直ちょっとよく分かりません。

複数接続時の挙動

スマホとパソコン、という風に2台の機器に接続している場合ですが、「主に音が鳴っている方」に優先的に接続します。たとえばPCで音が鳴るゲームをやっている間はPCに接続されますが、PC側の音が途切れたりゲームを停めた後、スマホで音が出る操作をした瞬間、1秒前後ぐらいのタイムラグでスマホの方に切り替わります。

ただ、「PC側でゲームをやり続けている状態」でスマホでも動画を再生しようとしても、切り替わりません。むしろスマホの動画再生はキャンセルされてしまいます。このあたり、慣れないと繋がらない!?切り替わらない!?となる可能性がありそうですね。

また、既に2台の機器が接続されている状態で3台目を接続しようとしても接続できません。既に繋いでいる2台のどちらかのBluetooth設定から接続を切る必要があります。これはちょっと面倒でした(在宅勤務でノートパソコン2台、スマホ、自分の自宅PCが有る状態だと、今どれを繋いでいるかを把握しておかないととっさに使えなかったりします)。

防水性能

このイヤフォンを選んだ最大の理由は、入浴中にAmazon Prime Videoを見たいというものでした。なので早速お風呂で使ってみましたが、未だに水に浸すということはやったことがありません。ただ、身体を洗ってからドアの外に置いておいたイヤフォンを装着し、湯気が蔓延している浴室内で30分ほど浴槽に浸かる、という使い方をしましたが、今のところ異常はありませんでした。

ただ、カナル型イヤフォンの仕方ないところだとおもうのですが……入浴を続けると血行が良くなり、耳の中の血管の脈拍がドクンドクンと響いてきます(笑)。なので、ある程度時間が経ったらイヤフォン云々以前にのぼせないよう、すこし浴槽から身体を出すなど、調整しながら使う必要はありそうですね。予想以上に自分の脈拍の音が響くので驚きました。

あと1つ、ちょっと気になったのが浴室などで使っていると、たまにプツプツと接続が途切れる感じがあったことです。これがなにか周辺の電波などによるものか、他の要因かはわかりません。別に音が途切れたところで大事な会議をしているとかってわけではないので問題ありませんが、一度繋がったら絶対確実で安定接続か、というと、そういう面も少しあるというのは注意が必要かもしれません。

通話

昔のマイクしか知らない人は驚くかもしれませんが、このイヤフォン、マイクも付いています。なのでこのまま通話が可能です。まだZoomやTeamsでの会議でしか利用していませんが、自分の声は問題無く相手に届いているようです。ただこれは慣れだと思うのですが、カナル型イヤフォンを付けた状態で喋ると、どうしても耳ではなく自分の頭部内で響いた自分の声が被って聞こえるため、非常にくぐもった感じになってしまいます。レビューなどを見ると外部音を取り込むヒヤスルー状態であれば問題無い、と書かれてしましたが、自分はダメでした。指で両耳をふさいだ状態で喋っているような感覚が抜けません。
このあたり、気になる方はHUAWEIなどのカナル型じゃない開放タイプのイヤフォンの方が良いかも知れませんね。

遅延

やはり音楽ゲームは無理でした。スマートフォンデレステアイドルマスター シンデレラガールズスターライトステージ)をやってみましたがとてもプレイ出来るものではありませんでした。このあたりは情報を通信でやりとりする際のデータ変換方式によるもので、残念ながらこのイヤフォンは変換遅延についてはあまり性能が良くない方式を採用しています(というかこのあたりの遅延が少ない製品はまだあまり出回っていないようで、これが普通です)。
ですので、ゲーム用として使うのはあまりお勧めできません。「原神」などのようにPCなどでゆったり遊べるものについては、多少もっさりした感じ(マウスをクリックしてもちょっと遅れて音が鳴る)を受けるぐらいで実用には耐えますが、タイミングが大事なゲームには使えませんでした。まぁこれは想定の範囲内です。

総評

まだ10日ほどしか使っていませんが、以前買った3,000円ほどの安いイヤフォンに比べたら断然使いやすい、安定している、安心できるというのを感じています。ただ、バッテリーはもう少し長くもつと良いかな……と思いますね。おそらく7時間とかぐらいしか使えないと思うので、1日付けっぱなしというのは無理です。

もう少し使ってみたところで、気になる点などが出てきたら追記しようと思います。