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Windows 10 スリープからの復帰が遅くなった

経緯

先日のWindows Updateのあと、どうもスリープ状態からの復帰が遅くなってしまったようなので、原因を調べました。メインドライブは4TBのSSDを使っており、先日までは高速起動、高速スリープ復帰だったので、もしかして故障!?と思ったのですが……。

どうやら、電源の設定にある「ハイブリッドスリープ」が原因らしく、これをOFFにすればスリープからの復帰は速くなるようです。

設定変更

設定場所には下記の手順でたどり着けます。

  1. Windowsメニューの「設定」を開く。
  2. 「電源とスリープ」を選ぶ。
  3. 「電源とスリープ」の中にある「関連設定」から、「電源の追加設定」を選ぶ。
  4. 「電源プランの選択またはカスタマイズ」で選択されているプランの横にある「プラン設定の変更」を選ぶ。
  5. 「プラン設定の変更」の下段にある「詳細な電源設定の変更」を選ぶ。
  6. 「電源オプション」という小さいウィンドウが開くので、その中の「スリープ」の項目を展開し、「ハイブリッドスリープを許可する」の欄をクリック。設定の選択肢を「オフ」に切り替える。
  7. 「OK」または「適用」で設定を保存する。
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ハイブリッドスリープの設定
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電源オプション「ハイブリッドスリープ」の設定

設定が変わった原因(推測)

設定が変わったのがいつからなのかは判りませんが、直近の更新は2022/2/19の「2022-01 x64 ベース システム用 Windows 10 Version 21H1 更新プログラム(KB4023057)」ですね。体感的にはこのあとから遅くなった印象があります。アップデートの内容については、MSのサイトを見てみたのですがよく分かりませんでした(特に電源設定を変えるとか書いてあるわけではない)。

効果

ありました。ここ1週間ほど、スリープからの復帰に1分~2分掛かっていたのが、3秒以下で復帰。効果はあるようです。

ハイブリッドスリープとは?

そもそもハイブリッドスリープとは何なのか。Windowsのパソコンをしばらく使わない場合の選択肢は、機種や設定にもよりますが何種類かあります。

  • 電源を切る(シャットダウン) …… Windows自体完全終了、保存していないデータは失われ、使いかけのアプリなども全部終了されます。
  • 休止(Hibernate/ハイバネート) …… Windows上で動いているアプリや情報をハードディスクやSSDに保存してシャットダウン。次回起動時は前回使っていた情報や状態を復元します。
  • スリープ(Sleep)…… Windows上で動いているアプリや情報をメモリーに保存し、メモリーには電気を流したスタンバイと呼ばれる状態にします。マウス操作などで復帰が指示されると、メモリー上の情報を元にすぐにWindowsを元の状態に戻して動き始めます。

この「スリープ」に「ハイブリッド: オン」「ハイブリッド: オフ」があるようで、オンの場合には利用中の情報を、メモリーだけではなくHDDやSSDにも保管し、停電などによる全消失を防ぐようです。ですが、まぁよほどやりかけの仕事とかで無い限り、「スリープ中に停電して全部消えたーーーー!!!」なんてことはそうそうありませんし……。普段使いであればこの設定はオフでもいいんじゃないですかね。

おまけ:休止状態を無しにする

自分で書いていて思ったのですが、今のWindows 10はおそらく普通にシャットダウンをすると「休止」になりますね。たまに使いかけのアプリなどがそのまま復元する印象があるので。これですが、どうやらWindowsの電源設定にある「高速スタートアップを有効にする」がONになっていると、普通のシャットダウンが休止になるようです。これは、電源の設定にある「電源ボタンの設定」から下記の画面を開き、「現在利用可能ではない設定を変更します」をクリック。これにより「高速スタートアップを有効にする」の設定を変えられるようになるので、それでOFFにできるようです。

ONになっていると終了時に大量のストレージへの書き込みが発生し、SSDを使っている人はSSDの寿命を縮める、といった話もチラホラみます。OFFにして様子を見てみようかと思います。

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高速スタートアップの設定