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日常茶飯事とお仕事と

中途採用者の意見や考え、ノウハウを「採用」しない会社

だなぁ……というお話。

2013年に今の会社に移って、比較的小規模で生き残ってる結構強い基盤を持ってる会社かと思っていたのですが……。ただの仲良しグループの会社ごっこに近い雰囲気だってことを最近ひしひしと感じてます。なんとういか、古参メンバーや自分達に懐く新人以外はタダの作業者、コマとしてしか扱わない。そんな感じでした。非常に残念です。

中途採用者は作業者としては採用するが、意見や考えは採用しない、むしろ「インスタントに働くお手軽な道具」としか見ていないのではないかと。そういう考えに至る出来事を今後ぽつぽつと織り交ぜていこうかと思います。いやな事過ぎて忘れてしまいそうなので。

セクハラパワハラ事件

新人女性がいろいろと嫌がらせ(だと本人は思うこと)をされ、見かねて経営層に訴えた出来事がありました。そのときの関係者の加害者に対する意見は以下の通りでした。

  • 彼は売り上げや顧客の評価も悪くない(経営陣の意見。それとセクハラやパワハラは関係ありません)。
  • 誰も悪者にはしたくない。彼には彼の事情があったのだとおもう(彼の元上司である開発課長。誰も悪者にしたくないというあなたの意見はこの話では関係ありません)。
  • 結局辞めてしまった彼女、ミスマッチでしたね(人事課長と経営陣。ミスマッチじゃない。あなた方が囲ってきたお仲間さんが害をなした結果です)。

いやぁ……なんというか。ここはダメだな、って思いましたね。そもそも、私がエスカレーションした時点での意見が「本人の意見を聞いてみないと判らない(=あなたの報告だけでは信じがたい)ので、本人同席で話を聞きたい」と。で、出てきた経営層が放った言葉が「彼は売り上げや……」です。被害者女性の目の前で。これには驚きました。顧客などに対する思いやりや寄り添うスタンスを売りにするというのが会社のポリシーと伺ってましたが、社員、特に古参のお仲間ではない社内には一切寄り添わないスタンスが露骨に出ていました。

セクハラパワハラ事件その後

経営層の一人からは「どうしようか」と相談されました。そこで、「みなさんが想像しない、昔は問題にならなかったことが今は問題となります。その境目が難しいのは仕方ないと思いますが、人数も増やして規模を大きくしていくということはそういうことを許容して受け入れ、共存することなので、学びつつ体制を作っていきましょう」という話をしたところ……。「こういう相談を今後もさせてほしい」と心強い言葉を頂きました。いやぁ、ちょっと嬉しかったです。響いたのかな?って。
で……1年経ちましたが、一切の声かけは無く、むしろ距離を置かれ続けた挙げ句、新人や若手とも距離を置くような配置に変えられてしまいました(笑)。えっ?えっと、経営の方、以前飲み会とかで話したとき、ゲームのガチャとかのビジネスモデルが面白いって話したら「僕はそういう人につけ込んだり陥れたり、欺すような仕事は良くないと思う」と大層な持論を語ってらっしゃいましたね? 「相談する、頼りにするよ」という部下への声かけを反故にされるのは、そういう「美しいお仕事」と相容れないのではないでしょうか?ほんと、ガッカリしました。その場をそういっておけば相手が納得して黙るとでも思われていたのでしょうか。それとも、後から入社して新人とかのどうでもいい意見を、頼んでもないのに勝手に吸い上げてオオゴトにするトラブルメーカーなんてスルーでいいんですよ、とお仲間さんに言いくるめられましたか?

新人から離すという件

どうも、私を若手とあまり接触させるな、的な指示や雰囲気が管理層に浸透していたようです。現場での教育に関する打ち合わせに出ていた若手さんからそういう指示を受けたと聞きました。正直ショックでしたね。
おそらく、自分が接した若手達が次々と辞めていったことなども関係しているのでしょう。相関とか因果関係といったことを考えるのが苦手な自称エンジニアさん達なので仕方ないのかもしれません。しかし、彼らが不満を持っていたのは私が教育などを担当する「以前から」です。実際に最初に退職の火蓋を切った一人は、自分と新人教育の仕事をする直前に辞める予定だったそうです。しかし教育系の仕事にアサインされたので、これだけはやろうと思ったと言っていました。その人は教育期間が終わるとほぼ同時に退職。そこから芋づる式に退職が続くのですが……。彼らの退職前に私の所に彼らから話がくるのは「私が話を聞いたから」ですよ。頭ごなしに人の話を否定するような人達には話せなかったから。管理層や経営層が門戸を閉ざして嫌な話を聞かないようにしていたから、結果、全部話がこちらに流れてきて、私の所を通っていっただけ。若手の意見を聞く人達を若手から引き剥がしたら、もっと酷い形で辞めていく人が増えるだけですよ……。

若手とのコミュニケーションを行わない

辞めていった人達と最後にプチ送別会のようなことを全部自費でやってることを、先日経営層の一人に話したところ「そうなの?そんなことやってるなんてみんなしらないよ??」……。えっとね、こっちがやってることをみんな知らないのではなくて、あなたたちが辞めそうな人達のケアを一切やらない、やれないから、こっちがやってるのですよ。順番が逆。だから知らないのは当たり前。あなたたちが知り得ないから、こちらがやってるの。
まともな情報も吸い上げられないような退職者面談を、退職が決まってから慌ててやるような後手のコミュニケーションではなく、普段から接点や繋がりの糸を切らないようにしていく丁寧さが重要なんです。
辞めていった人が「あそこの会社はクソだ」と言いふらしたり、将来、取引先として目の前に現れる可能性とかって全く考えないのでしょうか?「あんなことはあったけれど、ああいう風に自分にとって役に立つ部分もあった」というような感想を持って次のステップに進んでもらうために、ちょっとした気遣いを重ねていく。こんなのは基本中の基本だとおもうのですが。そういったケアが全くありませんでした。

ヘビーな顧客についての報告の扱い

で、新人達からは切り離されて保守作業の一端を担うという仕事に異動させられました。その作業は半年前に自社が引き受けたもの。そしてその担当の1名は先日退職。その後を継ぐという位置づけで参画したのですが……まぁ顧客側からすればこちらの都合で人が居なくなったことについて関知する義理はありません。「半年分のノウハウがあるものとして扱います」といったスタンスで対応され非常に辛い状況。これを先日社内の打ち合わせで報告、酷い残業で対応していることを訴えたところ……帰ってきた答えは「自分達が知っているそのご担当はそういう人ではない」「あなたが相性悪いようですね」……。
いや、かつてはそう変な人じゃなかったのかもしれません。しかし、こちらの都合で迷惑を掛けているからだいぶ対応も態度も変わっているという報告なのですが。古参メンバーが思う「このご担当はこういう人」「自分達は大丈夫だった」が最優先。こちらの意見や報告は「あなたがおかしい」で片付けられてしまった形です。

一番伝わる説明の順番

一番伝わる説明の順番

結局人を見れば見るほど疎外される

若手や新人に対して、なるべく年齢を超えて会話が成立するようにいろいろと心がけてみたり、頭ごなしに否定や叱りつけることなく地道に説明するなどの方法を採りながらやってきましたが、そうしたやりかたがどうやらこの会社では異質で受け入れられないもののようです。実際、経営層の一人からは「下にはもっと厳しくあたるべきだ」的な指摘を受けたりもしました。また、顧客側の担当者の考え方や人柄なども見て対応しても、そういうものに関心を持たない人達にとっては無駄な作業。かれらは顧客に寄り添うことをモットーとしていると言っていますが、果たしてそれは寄り添っているのか、私は疑問視しています。逆に、お客様や関係する協力会社の人達に「寄り添ってもらっている」のではないかと。
ここではおそらく、彼らの古参の「仲間」に順応して気に入られるようにしつつ、自分の意見を出さずに押さえ続けるのが上手くやっていく術なのだろうとおもいますが……。正直出来るとは思えないし出来るようにもなりたくないので、上手い「妥協点」を探していこうかと思います……。