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日常茶飯事とお仕事と

データベース定義の微妙な列名メモ

システム開発やプログラミングを担当する人や将来やりたい人は、英語勉強しとけよ。まじで。 今目の前にある設計書でいろいろと面白いのを見たのでメモっておきます。

  • 性別コードをsex_codeとしている
    確かに性別なのですが、sexは肉体的、生物学的な性別を表すいっぽう、社会的な、表向きの性別を表すgender(ジェンダー)もあります。どっちを使うか意識して選択してたらいいのですが。
    ちなみに性別に関する規格、ISO 5218 では、この規格で指定されたコードを使うときは生物学上の分類を表すsexを用いろ、ということになっています。その辺を知って、きちんと意図をもって設計しましょうね。

  • 金銭情報の比較、対照を contrast としている
    お金に関する情報を対比した情報や対比する何かを表すなら、どちらかというと compare や、バランスシート的な用法が可能なら balance もありじゃないですか? contrast はもっと形が無い物や明るさといった面での比較対照、一方はこうで、それに対してこうである、といった表現で使う言葉なので、あまり適切ではないように思います。

  • 賞味期限が best before period まぁ確かにbest before dateという言葉はありますが、特に消費と賞味の区別をつける必要がないなら、もっと単語数が少ない expiration dateという言葉も(イギリス英語だとexpiry)。また、期限をperiodと書くのは、長さを表すので、期限として日付が入るのならdateの方が内容を表した名称になりますね。

  • 生産終了をabolition
    確かに廃止ですが、どちらかというと「制度や法律」ではないでしょうか。製品の場合はdiscontinued、日本語だと営業さんなどが「ディスコン」って略してるものや、古い、過去のものという意味であればobsoleteなんてのもあります。ちょっとニュアンスも含めて単語を選んで欲しいな……。

  • 対応品目をcorrespondence_item
    もうこれは文法の話。correspondenceは名詞。itemは名詞。itemを修飾したいのなら、corresponded itemやcorresponding iemの方が「対応」と「品目」がきちんとくっつきますよね……。まぁここでcorrespondが適切かどうかという話もありますが。もう少しデータの用途を聞いたら別の単語が挙がってくるかもしれません。

  • 支払い明細をreceipts_payments
    なんで両方複数形なんでしょうか。payment receiptsで「支払いのレシート達」にした方がわかりやすいと思いますが。

  • 品種コードがbreed_code
    breedはどちらかというと家畜やペットの繁殖、それに関連して品種という意味なので、このデータ、何か個人用販売品の品目であればitemやitemがあるならcategory、item_categoryなど、itemがらみの方が良いと思うのですが。めちゃくちゃ生き物っぽいです。

  • 販売形態がstyle_selling
    その単語をそのまま使うなら、selling styleでしょう……。

  • n次(n=1~5)で5列の列名に 1st、2st、3st、4st……
    野球で各塁をなんて読むか読み返してみるとよいとおもいます。

こんなところかな。形容詞なのか名詞なのかとか、その辺を意識したらもっとわかりやすい(名前から中身がすぐわかる)データベース定義になるだろうなってのは他にもありますが、まぁ、通じるならそれでもいいか、ということで。