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日常茶飯事とお仕事と

Photoshop Elements 9を試してみる(1)

過去のネガフィルムスキャン結果画像のレタッチに、長らくPhotoShop Elements 2.0を使ってきたのですが、Windows7導入により使えなくなったというのが先日のお話。で、すでにAmazonで注文したのですが、現在体験版でレタッチ作業中です。

そこでちょっと気づいたことなどをメモっていこうかと思います。比較対象が2.0なのでかなり古いものとの比較であり、「何を今更」と言われるものばかりかと思いますがそこはご容赦を。

スマートブラシ

結構融通の利く選択機能に、選択対象範囲に対するエフェクトをかけられるツールです。選択範囲はマウスで適当になぞるだけで「結構期待した通りの」範囲選択をやってくれます。たとえば、空の部分だけを選択して…なんて場合でも、そこそこの精度で選択してくれます。また、はみ出しや期待しない選択に対しても、選択しながら「範囲の追加」「削除」ができるので、昔のツールのように「範囲選択中に間違ってクリックしてしまって全部やり直し」的なことはありません。進化してますねぇ…。

で、このツールの選択肢にある「青い空」を使ってみたのが下記の例。



1991年の中国旅行写真、トルファン近くの「高昌故城」での写真ですが、上段写真の空は陽が差しているにもかかわらず曇天風です。これを、空の部分だけ選択して「青い空」を指定すると下段写真のようになります。


これ、何が起きているかというと、「左上青→右下透明」というグラデーションをかぶせているんですね。スマートブラシでの選択範囲とフィルタ適用は、元の画像に対して新しい画像調整レイヤーが生成されてそこに適用されているので、フィルタで行われている処理は後から見ることも、カスタマイズすることも出来ます。結局、今まで手間暇かけてやっていた画像調整を、一気に代行してくれる機能というわけで…。便利になったものです。


ただ、「古い、退色したネガ」というものの記録としての画像という見方からすると、このくっきりはっきりな青空にする処理ってのはちょっとどうかな、と言うのが個人的感想。画像素材としてきれいにするというのならよいのですが、古さも含めた記録写真の場合は、上段画像のままにすべきかな…とか悩んでます。