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日常茶飯事とお仕事と

「会議体」の使い方

サラっと使われる言葉に疑問を持つ

会議体、と言う言葉がありまして。読みは「かいぎたい」です。これ、恥ずかしながら正直に言うと、私自身、厳密にどういう意味でどう使うかを判ってなかったのです。

そんなところに、職場でマネージャからこんなメールがきました。

***案件の客先体制、会議体を連携します。

・体制
 *****
 *******

・会議体
 進捗会議は従来のものを継続。
 毎週*曜日、**時より

先頭の1行「会議体を連携します」……どういう意味だろう。「会議の開催に関する情報を連携します」ではなく「会議体を連携」ときた。たぶんこの人が言いたいのは「客先体制、会議体についての決定事項を連携します」ということなのだろう。しかし、会議体、ってなんだ? 意味もさることながら、「会議体:毎週**曜日」とかっての、これ正しい使い方なんだろうか。

分からないので調べてみました。

正式な意味は?

会議体とは英語では「meeting structure」だそうです。決定事項などを個人名ではなく複数人の集合体として表明する場合などに、会議そのものを擬人化して扱うために使います。なるほど。「###は**会議体によって決定され、実行に移されます」ってな感じですね。よくある「~委員会」とか「~ワーキンググループ」なんてよばれるものが実質「会議体」に当たります。

その場で何かについて話し合ったり、情報共有したりする「会議」ではなく、特定の目的や議題について継続的に審議し、組織として何かを決定する意思決定集団、そんなのを会議体と呼ぶのですね。

では、今の会社ではよくプロジェクトが立ち上がるときに、「会議体はどうしますか?」とかって質問を出しているのをよく耳にしますが、これは誤用だったということですね。 教えてあげるのも面倒なので放置しておこう……。とりあえず今のコミュニティで誤用で意図が通じているのなら内部的に害はないでしょう(ただし、外に向けて放った時に恥をかく)。

具体例

公式な使用例としては、電気学会のWebページ(http://www.iee.jp/?page_id=2572)で、会議体の一覧ってのがありました。やはり「~委員会」なんてのが「会議体」なんですね。これを見ると「会議体は各ジャンルごとの意思決定のための集まりで、それ自体が一人の人格であるかのような位置づけで扱われる」という会議体の位置づけもわかりやすいですね。

会社を変える会議の力 (講談社現代新書)

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