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日常茶飯事とお仕事と

マイクロソフトの翻訳

上記、id:frontline:20070322:p2の途中に書いた、.NET FrameworkのInstallUtil.exeが吐き出した出力メッセージを読んで思ったのだが...あまりに英語をそのまま訳しているので、日本語としておかしいよね。でも、誰も何も言わないよね。多分最初は、仕方ないよね、というのがあったのだろうけど、もしかして、今やみんな、この文章になれてしまってない?


敢えて英語版でやり直して確認しようとは思わないけど、

インストール段階が正常に完了しました。コミット段階を開始しています。


なんて、多分

The install phase is completed. Starting commit phase.


みたいな言葉なんだろうね。PhaseなのかStageなのかStepなのかわかんないけど*1。意訳するなら

インストール作業が完了しました。コミット作業を開始します。


ってなかんじかな?これでも、もしかしたら既に変な技術日本語に毒されてるかもしれない。


別に技術者がこれをきちんと「リソース定義等の問題があるから、あまり英語の原文からかけ離れた翻訳はできないだろうな」とか判って読んでいるならいいけど、これが正しい日本語として定着しちゃったら、かなり悲しいことになってしまうのではないかと、勝手に危惧したりしてる。


そもそも、マイクロソフトはこういう情報を平気で世界に発信してしまう会社。


http://support.microsoft.com/search/default.aspx?query=%E7%8A%AC&catalog=LCID%3D1041&spid=&qryWt=&mode=r&cus=False


昔に発売された、「Microsoft Dogs」というソフトに関するMSDNの記述。MSDN日本語版から、検索語「犬」で引っかけるとこのURLの情報にたどり着く。いや、古い製品だから、とかいうなら判るけど、このノリで、最新の技術情報も適当に翻訳して公開している。ひどいものだ。


余談だが、これからこの業界で仕事をする若い人には、是非、英語の文章くらいは恐れずに読もうとする姿勢を持って挑んで欲しいと、こういうのを見ると強く感じる。変に翻訳された日本語にとまどい、時間をロスするくらいなら、原文を読んだ方が絶対速いし確実だ。また、古い数学用語なども、無理して日本語化しているために判りづらくなっているものが多数ある。やはり、技術情報は「その技術が発祥した文化」の視点で見るのが確実だし、無駄がないと思う。


とはいえ、今からドイツ語とかフランス語とか言われても難しいけど、英語なら、みんなやってるでしょ。基本的なところは。

*1:Japanese Language Packをアンインストールして再度やっててみた。原文は「The install phase completed successfully, and the commit phase is beggining.」でした。