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日常茶飯事とお仕事と

マウスをエレコムのVM500に買えてみた(結論:私には合わなかった)

7年使ったロジクールのG302有線マウスの右クリックが「勝手に3連打」になってしまったので、そろそろ買い換えということで新しいモノを選定。ここ3つぐらいはなんとなく、確実性を取って有線マウスを選んでいたのですが、そろそろ「イマドキの最新製品なら通信も早くて遅延も無くて安定しているだろう」と思い、エレコムのゲーミングマウス「V custom VM500」を購入してみました。価格はAmazonで4,525円でした(ポイント少し使ったかもしれません)。

結論:合わなかった

先に結論を言いますと。

結論:
  • おとなしく他の有線マウスにしておけばよかった。

今、このマウスがどうなっているかというと……こうです。

ダメだったところ
  • 軽いけれど滑るのでホールドするのに余計な力が必要で、手首を痛めそうになった。
  • ワイヤレスの通信が不安定でカーソルが動かないなどの支障が出たため、有線接続用と兼用の充電ケーブルで有線マウスとして使っている。
  • 梱包を開けてから使い始めるまでの流れが全く分からなかった(説明が足りない)。
  • クリック音はするのに、ボタンを押せていないことがある(ゲーム中より普段使いで、Webサイトのボタンを押せていない、ファイルを掴めていない、といった現象が多発する)。
良いところ
  • 充電ケーブルが有線接続も兼ねるのは良い。
  • 充電/有線接続用ケーブルが編み込みのケーブルで柔らかく、取り回しが良い(ゴワゴワしない)

滑るという点

軽いのは非常に良いです。充電池を内蔵しているので、乾電池の重さが無く、必要最低限のバッテリーを選択されているのでしょう。ただ、軽さに対して外装の素材がツルツルで、べたつきが無い手で使うと滑ります。まじで「マウスを頑張って掴む」という気持ちを持ち続けないと滑ります。結果、手首や指に変な力を入れることになり、非常に疲れました。手首なんて少し痛くなりかけてきました。

マウスの側面にビニールテープを細く切って貼り付ける
マウスの側面にビニールテープを細く切って貼り付ける

オプションで別売りの滑り止めが売られているのですが……高い。1,200円以上もする滑り止めを、5,000円ほどのマウスに付けるか?って話です。ここをケチってコストダウンするのは悪手だとおもうんですけどね。最初から滑り止めもセットにして6,500円、とかにしてくれればこの不満は無かったでしょう。まさかマウスがこんなに滑りやすいとは思いませんから。

通信不安定の件

これは正直原因が分かりません。同じ机で、仕事用のロジクールの古いワイヤレスマウスを使っていますがそちらは全く問題無し。無線接続が2.4GHzの無線で、Bluetoothではないようですね。となると、既に使っているワイヤレスマウスと干渉してしまっているのか?原因はよく分かりませんが、少なくともうちの環境では使い物にならないレベルで接続不良が起きました。ゲームどころの問題ではないです。というわけで、せっかくのワイヤレスマウスですが、有線マウスとして使うことにしました。

ワイヤレスではなく有線マウスとして使う

利用開始までの説明が足りない

パッケージを開けて、最初に思ったのが「えっと、これ、何をすればいいの?」ということでした。一応、マウスはPCを使い始めるにあたって最初に使うデバイスの1つな訳で、最低限の説明は分かりやすい説明書きとして書き添えてほしかったです(オンラインでマニュアルは見られるし、外箱の裏側にそれとなく図解はされているのですが、まさかその図解が利用説明を兼ねているとは思わなかった)。

レシーバーが見当たらない

まず、PC側に挿すレシーバーが見当たらない。もしかしてBluetooth接続だったか?と思い調べるも多分違う。レシーバー梱包漏れか?とも思ったけれど、裏面にささってました……。わからんて。

レシーバーは裏面に差し込んでありました

ちなみに、この製品唯一の「付属している説明書き」である箱裏にはこのように図示されており、アダプターはまるでケーブルの先についているかのように思ってしまいます。なので「ついてないのだけど!!」と思った次第です。最低限、このあたりの「最初の一手」は説明書きを入れてほしかった。後から考えれば「まぁそこだろう」と思えますが、ですが、分からない人には本当に分からないと思いますよ。

箱裏の説明書き
ケーブルの意味が分からない

次に付属しているケーブル。これが「充電と有線接続兼用である」ということが分かりやすい形で明記されていません。さらに、ケーブルのType-C側の先端にはこんなアダプターが付いていました。片側がType-Cメス、他方がType-Aメスという「充電ケーブルをUSB Type-A延長ケーブルとして使うアダプター」のようなのですが、コレに関する説明が箱の裏側の画像にしかありませんでした。

ケーブル先端についているアダプター

どうやら、レシーバーの延長に使うアダプターとのことですが……レシーバーを……延長?もしかして、延長して手元に持ってこないと通信不安定になるぐらい出力が弱いよ??ってことなのでしょうか。せめて付属品の説明ぐらいは紙1枚入れてほしいと思いました。

裏面の大型ソールの扱いが分からない

マウスの裏側には通常、滑りやすくするためのソールと呼ばれる樹脂パッドが貼られています。このマウスも、数ヶ所に円形のソールが貼ってあるのですが、付属品として大型のソールが付いています。これが「貼るべきものなのか、貼っても貼らなくても良いのか」が全く分かりませんでした。

大型ソールを貼付して保護フィルムを剥がしたところ

ソールは紙袋に入っていて、外側には「青色の保護フィルムを剥がしてください」と書いてあります。説明書的なものも何もないこの製品において、利用者が唯一「最初に目にする説明文」がこれなので、こっちとしては「剥がして貼るんだな」と思うわけですが、貼り方の説明も無いわけで。まぁ、シールの形にマウスの裏側がくぼんでいるので、多分ここに貼るのだろうな……ということで貼りました。が、あとから公式サイトか何かの説明で「好みで使い分けてください」という記述が。それ、製品に添付した資料に書いとけよ!!!!

電源スイッチが分からない

結論から言うと、裏側のスライドスイッチでした。一応矢印が書いてあるのですが、すぐ隣には感度切り替え用(として設定できる)スイッチもあり、また、通常電源系にはONを緑にしたり、OFFを赤にしたりといったちょっとした着色で識別できるようにしてありがちなとおろ、この製品はスタイリッシュに「全部黒。スライドせよという矢印の指示のみ」という状態です。もう、ここまでで「レシーバーは?ケーブルの先はこれなに?ソールって貼るの??……ってか電源スイッチどれよ!?」となり、苛立ちはMAXでした。

まとめ

がっかりしました。結局有線で使うのなら、おとなしくロジクールの有線マウスを買っておけばよかった……。

製造側としてはこだわりの一品なのかもしれません。エレコムとしてゲーミングデバイスのブランドを作りたいのでしょう。ですが、こちらとしては、いわば「たかがマウス」なんですよ。PC関連機器の中でも一番消耗品として買い換えられる頻度が高い製品。そしてパソコンを使う上で一番最初に触れる入力デバイス。それの設定と利用開始が分かりづらいってのはもの凄いストレスで、そのうえ接続不良や滑りで悩まされるとか。非常に残念な気持ちになりました。

なんか全体的に「自分達が分かってることは、みんな分かるよね?」みたいな、エンジニアにありがちな感覚が伝わってきて少し嫌でしたね。我々は素人なので、細かく説明してもらわないと分からないですよ……。

やはり、少々高くても「安定した、自分として利用した実績がある会社のもの」を選ぶのが良いな、と改めて思いました。