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日常茶飯事とお仕事と

デジタルなのにケーブルで音質が変わるの?

http://d.hatena.ne.jp/lepton31/20080902/1220362941 で取り上げられていた話にちょこっとコメント書いてたら、実際の製品レビューのページが紹介されたので読んでみました。

“音”を追求したHDMIケーブルが生まれた理由――サエク「SH-1010/810」
http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0806/30/news044.html

いわゆる昔ながらのオーディオ機器やちょっとした音楽再生機器(どれもアナログ部分)で、ケーブルやデバイスによって音や再現能力が変わるって事は少なからず体験したことがあるし、人によっては聞き分けられない音や感覚があるってことも否定はしません。その前提で...。
まず、デジタルデータの伝送路の品質と、その末端で再生される音楽の音質や音感が変わるの?ってところ、すごく疑問。伝送路自体の品質によって伝送エラーが低減され、結果として伝送先である再生装置での処理負荷が軽減される、ということまでは判るとしても、それが

  • 低域の立ち上がりが非常に高速でパンチがあり、開放的で明るい音がすること。そして高域の描写が実に滑らかで音場は豊か。
  • 多くの情報が濃密にスピーカーの間を埋めてくれる。力強さや開放感といった気持ちよさ。
  • 特に中低域のパンチ力があり、ガツンとくる力強さがある。低域はフラフラした揺らぎが少なく、中域から高域にかけてはスッキリとヌケよく透明感のある音が出る。

とかになるんですかーー??おまけに、映像混在データの場合について

  • 解像度が1080/60Pに上がると音の密度がやや下がり

とか...。伝送されてるデータ量が耳や目で判るってことですかー?もうなんていうか、なんちゅう「デジタル脳」かと...。というわけで、世の中のデジタルオーディオマニアを敵に回しちゃったかも知れないけれど、一般人にも判る説明Plzって感じです。

そういえば、過去に似たような話題でネットで議論になったのを思い出しました。たしか「コピーした音楽CDとオリジナルで音質が変わるの?」って話。個人的には、このときも「CD-Rの劣化による読み取りエラーでデータ落ちや再生負荷が...ってのなら理解できるけどなー」というところに落として自分を納得させた気がする。


類似ネタを書いている所を紹介しておきます。

Double Slash/高いデジタルケーブルほどイイ音質?
http://kioku.sys-k.net/archives/2008/01/post_51.html
MSN相談箱/デジタルケーブルの違いで音質の違い
http://questionbox.jp.msn.com/qa1421905.html?StatusCheck=ON

また、類似ネタを提供してくれるメーカーサイト。

ilungoデジタルケーブル
http://www.ilungo.com/page/ilungo_animato1.html

ドラムの音を刻むと時間軸に音が現れる、これはアナログ!ってアンタ、デジタル伝送路が糸電話みたいなものだと勘違いしてないかと...。デジタル化の過程で、サンプリング周波数に乗って量子化されたデータが、さらに多重化されてエンコードされて送られてると思うんだけど...。信号線に乗る波の横軸は、搬送波の波の周期ごとの刻みなんじゃないの??


とか書いてたら荒らされそうなので最後に。ソレで儲かるならそれはそれで良いと思います。否定はしない。けどちょっと考えるってことはやらないと、鵜呑みはまずいと思いますよ。