古い写真に、昔の事件を思い出させるものがあったので掲載しておこう。1981年前後のこと、舞鶴市と福井の境にある青葉山のふもとで、工事現場に化石がたくさん出るという話をきいて堀りに行った。父親に連れられていった先には貝の化石が多数。化石といっても、二枚貝のものばかり。ただ、高いところなのに貝が生きていた(昔は海だった)ということを実証する良い例だった。
そこで見つけた大きなハマグリのような2枚貝の化石を、小学校に持って行ったところ、教室の後ろで飾って見せることになった。その数日後、化石は壊されてしまった。犯人に関しては、だいたいそのときはアタリが付いていたが、確証は無いし、何も証拠がないのだから誰のことも悪く言うことはできない。でも、今から思えばそういうものを持ってきて見せびらかすいやなやつ、というように思われていたのかもしれない。嫌がらせとしてはかわいいものだったと思う。今の小学生なら、もっと陰湿なことをされていたかもしれない。
何が言いたいのか分からなくなったが....
いつの時代も、そういうのはある。オトナは、自分達だけが新しいものを使うようになり進歩していると思っているかもしれないが、子供も同じように進歩しているということに目を向けないといけないのかもしれない。もろい石に埋まった貝を壊す程度では、今のこともは到底満足しないのだろうな、と思いながら写真を眺めてしまった。