自宅環境を整備していて、Office 2013のインストールをする際に間違ってすでに使っているプロダクトキー(5桁x5個の英数字羅列)を入力してしまいました。そうなると何がおきるかというと、オンライン認証で「規定のインストール数に達しているので認証できません」となってしまい、電話で事情を話して解除してもらうか、再度インストールしなおして正しいプロダクトキーを入れ直す必要があります。
ところが、この「入れてしまったプロダクトキー」を「解除して」さらに「登録しなおす」ことができたんですね。知りませんでした。
具体的な作業方法は下記のマイクロソフトサイトに記載されています。ただし、コマンドのパスがそのままだと動かないので後述する環境変数を用いた方法に書き換えた方が無難です。
support.office.comdocs.microsoft.com
作業は
- すでに登録しかけてしまったプロダクトキーを特定する。
- 登録を解除する。
- 別のプロダクトキーを登録する。
の3ステップです。
登録されているプロダクトキーを確認する
すでに登録、または登録されかかってしまったプロダクトキーを特定するには、コマンドプロンプトから下記のコマンドを入力してOfficeアプリごとのプロダクトキー末尾5桁を調べます。
cscript "%programfiles(x86)%\Microsoft Office\Office15\ospp.vbs" /dstatus
冒頭の「%programfiles(x86)%」のところは、OSのプラットフォームに応じたパスに置き換わる環境変数ですね。この場合x86系の32bitコマンドを呼んでいます。適宜書き換えてください(コマンドが無ければエラーになるのですぐ判ります)。また、「Office15」の部分もインストールされているOfficeのバージョンに合わせて書き換えてください。これを呼ぶとこんな結果が表示されます。
このパソコンにはOfficeやらVisio、Projectなどいろいろ入っているのでたくさん表示されますが、上図の中でピンク色っぽいモザイクになっている部分がプロダクトキーの末尾5桁です。プロダクトキーを調べたいアプリのこの部分を確認し、どこかに文字列を控えておいてください。
登録されているプロダクトキーを解除する
次に、前の手順で調べた末尾5桁のプロダクトキーを指定してOfficeに登録されたプロダクトキーを解除します。管理者モードでコマンドプロンプトを開いて、下記のコマンドを打ってください。
cscript “%programfiles(x86)%\Microsoft Office\Office15\OSPP.VBS” /unpkey:XXXXX
XXXXXがプロダクトキーの末尾5桁になります(多分末尾5桁でキーを特定できるようなつくりになっているのでしょう)。
別のプロダクトキーを登録する
次に、正しいプロダクトキーを用意して、下記のコマンドで登録しなおします。
cscript “%programfiles(x86)%\Microsoft Office\Office15\OSPP.VBS” /inpkey:XXXXX-XXXXX-XXXXX-XXXXX-XXXXX
これで完了です。インストールに失敗したのであれば、この状態でOffice系アプリを起動するとライセンス認証ツールが起動するので、そこからオンライン認証をやりなおしてください。たぶんうまくいくはずです。

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