現象概要
先日、といっても記憶は曖昧で、恐らく2025年3月頃からだとおもうのですがAPEX Legendsがゲーム中にいきなり停止して固まる現象が何度か起きていました。そして昨夜、ついに起動しなくなり、起動中に止まったAPEXを強制終了すると、Windows11の通知欄にこんなメッセージが表示されるようになってしまいました。

Easy Anti-Cheat
Untrusted system file (\\?\GLOBALROOT\Device\HarddiskVolume3\Windows\System32\ATOK35DE.DLL)
Easy Anti-Cheatはオンラインゲームなどに付属して導入される、ゲームにおける「チート(インチキ、不正、ズル)」を防止するための監視ソフトです。これがATOKのライブラリーファイルを「信頼できない」として、APEXに対する不正処理の疑いがあるためゲームを強制停止している模様。ネットで調べると、ATOKではなくてもいくつか誤検知したケースは散見されるのですが、いずれの対応法も試したところ効果無し。以下では、私の場合限定かもしれませんが効果のあった対応を紹介しておきます。
原因はAPEXのキーバインドと言語切り替えにあった
この件の根本原因(誤検知)は分からないのですが、直接原因は分かりました。それは「私がAPEXなどのFPSで使っているキー設定が、言語モード切替と被っていた」です。本来、APEX Legendsはプレイ中、自動的に日本語モードではなく英語モード(日本語変換が出来ないモード)に切り替わるようになっています。しかし、私は普段、ゲーム内の「ジャンプ」を左Altキーに。また、「ダッシュ」をShiftキーに割り当てています。そこで「走りながらジャンプ」をすると「Shift+Alt」キーを押すことになり、結果、ゲーム中に言語モードが「英語→日本語」に切り替わっていました。
これに気付いたのは、なんとか事前に英語モードにしてゲームを始めても、ゲーム内でジャンプした瞬間にゲームが止まることに気付いた為です。
そして、特に不正ではないATOKのライブラリーファイルを誤検知するEasy Anti-Cheatが、言語モード切替によって起動したATOKとそのライブラリーを発見して「変なツールが起動された!チートだ!」と判断してゲームを強制停止させていたようです。
キーバインドを変更する(無効化する)
私はWindowsにおける言語モード切替は「Windowsキー+Spaceキー」だとおもっていたのですが、どうやらWindows11では「Shiftキー+Altキー」も同じ機能を持っていたようです。結論から言うと、Windowsの設定でこのShift+Altによる言語モード切替をOFFにすることで現象は出なくなりました。設定変更の手順は下記の通りです。
まず、Windowsの設定画面を開き、「時刻と言語」から「入力」を選択してください。

次に「キーボードの詳細設定」を選びます。

次に「入力方式の切り替え」エリアにあるリンク「入力言語のホットキー」を選択してください。

「テキストサービスと入力言語」というウィンドウが開くので、「キーの詳細設定」タブにある「入力言語のホットキー」欄から、「入力言語を切り替える」を選択し、下段にある「キーシーケンスの変更」ボタンを押します。

「キーシーケンスの変更」設定画面が開くので、入力言語の切り替えと、キーボードレイアウトの切り替えをいずれも「割り当てなし」にします。ただ、私はキーボードレイアウトは固定で問題ないのでどちらも割当をなしにしましたが、キーボードを複数(それも英語、日本語で)利用している方などは適宜このあたりは調整してください。

なお、この設定を行って入力言語の切り替えショートカットを無しにしても、WindowsキーとSpaceキーによる言語切り替えは生きているので、APEX Legendsが終わったあとに日本語モードに戻す、といった場合にはWindowsキーとSPACEを押すことで日本語モードに変更できます。