背景と購入品
2020年の秋に職場が全面的に在宅勤務を導入したことで、自室に籠もることが増えました。結果、結構身の回りの「ちょっと面倒だったもの」が、何度も何度も利用するうちに「積もり積もってもの凄く面倒なもの」になってしまったので少しずつ改善しています。
そのうちの1つがこれ。
何かというと、コンセントとプラグを繋ぐ電源コードの途中に、パナソニックのフットスイッチを取り付けたものです。どこに使うかというと、このライトです。
部屋の自席の前にあるブラインドの枠に、IKEAで売っていたスポットライトを取り付けているのですが、このスイッチがブラインドの上部にある枠の辺りにくることから、毎回ON/OFFのたびに立ち上がって手を伸ばしていました。この動作が毎回毎回面倒なので、足でスイッチのON/OFFをできないかとホームセンターを巡って買ってきたのがこれです。
電源コードはホームセンターなどで計り売りしてくれるので、それが安いと思います。面倒ならプラグとコネクターがついたいわゆる「延長コード」を買ってきて、途中でカットしてもいいとおもいます。
完成
完成品して実際に配線したものはこちら。床のケーブルが酷いですがご容赦を。
作業について
このあたりの作業、私は父親が教えてくれたのでできましたし、もしかしたら中学校などの技術の時間にやった人もいるかもしれません。昔は、ファミコンなどのゲーム機をテレビに繋ぐのにも、同軸ケーブルを「剥いて」ネジで締めて配線するといった、ペンチやドライバーを使うちょっとした作業が身近にあったのですが。最近はありませんしね。そういう方は、おそらくいろいろ紹介されているサイトなどがあるとおもいますので、そういうところを参考にしてトライしてください。
私は圧着工具などを使わずにやりましたが、電線の中の導線がばらけて接触したりするとショートして事故を起こす可能性などもあるので、下記のサイトなどにあるような圧着工具を使った方が安心だと思います。
資格は要らないのか?
電気関連の作業には、壁についているいわゆる「コンセント」の取付などのように、電気工事士の資格が無いと行えないもの(というか、危ないもの)もありますが、実はこの延長コード的なものを作る作業までは、無資格でやってもよいことになっています。
正確には、経済産業省の「電気工事の安全」について記載されたページにある「軽微な工事」についての説明をご確認ください。
具体的には下記の青字部分に相当します。
なお、次に示す軽微な工事については電気工事士法施行令第1条で電気工事から除外されているため、電気工事士等の資格は不要です。
- 差込み接続器、ねじ込み接続器、ソケット、ローゼット、その他の接続器又はナイフスイッチ、カットアウトスイッチ、スナップスイッチその他の開閉器にコード又はキャブタイヤ ケーブルを接続する工事
- 電気機器(配線器具を除く。以下同じ)の端子に電線(コード、キャブタイヤケーブル及びケーブルを含む。以下同じ)をネジ止めする工事 等
資格が要らないと言っても、だからといって「安全を保証する」ものではありません。先に述べたように、プラグ内部の配線で2本のコードのそれぞれからはみ出した電線がふれあったりすると、流れてはいけないところに電気が流れ、加熱や火災につながる事もあり得ます。慣れない方はよく調べてからとりかかってください。
面倒な人向け
実は……あとから気づいたのですが、今回作ったものはそのまま売られていました。ちょっと配線は違いますが、やりたいことは実現可能です。
これです……なんだよあるじゃないか(そしてそんなに高くない)。作ったものはケーブルの途中にスイッチを挟んでいますが、こちらはプラグとコネクターが一体になった部分から、スイッチまで1本の電線が伸びる形なのでスッキリです。ま、久しぶりにケーブルをいじったのも楽しかったのでヨシとしましょう。