misc.log

日常茶飯事とお仕事と

GeForce Experienceのインスタントリプレイ録画がONにならない

NVIDIAグラフィックカードドライバーに付属する「GeForce Experience」という常駐ツールには、その時点から数分前までを動画として保存する「インスタントリプレイ」という機能が付いています。これを使うと、ゲームの名場面が発生した時点で「録画!」と指示しただけで、そこにいたる5分ぐらいの動画が所定のフォルダーに動画ファイルとして保存されます。

この機能、便利なのですがたまに使えなくなるんですね。使えなくなっていることに気づかずに「おっ!今の場面かっこいい!!録画……」と思っても録画できず、せっかくのシーンを撮り逃すということがたまに起きます。そしてそういう場合に限って、録画機能をONにしようとしてもONに出来なかったりします。

今回もこれが起きたので、対応例をいくつか書いておきます。

ゲーム内オーバーレイ機能自体をON/OFFしてみる

これは下記のブログで紹介されていた方法です。

network79note.blogspot.com

やり方は簡単です。タスクトレイにある「NVIDIA設定」のアイコン(NVIDIAのロゴっぽいアイコン)を右クリックし、GeForce Experienceを選択します。

GeForce Experienceを起動する

次に、起動したGeForce Experienceのツール右上にある歯車アイコンをクリック、表示される設定項目の中段にある「ゲーム内のオーバーレイ」の隣にあるスライドスイッチを一旦OFFに。そして、ONにきりかえる、というだけです。

ゲーム内オーバーレイの設定ON/OFF

ただ、今回私の環境では、これだけでは改善しませんでした。

GeForce Experience自体のアップデートを行う

GeForce Experience自体の自動アップデートが待機状態になっている……ということがありました。この場合、上記の方法でGeForce Experienceを起動しようとするとアップデートが開始されるので、どうにも埒があかない場合はまずはGeForce Experience を起動しようとしてみるのも手かも知れません。

GeForce Experience自体のアップデート

PCを再起動する

上記の方法では依然インスタントリプレイをONにすることは出来ず。さらに動画保存フォルダーやそもそものインスタントリプレイ利用条件となるPCスペックも念のため確認するも……問題無し。ただ、このときふとタスクトレイを見ると、Windows UpdateによるWindows自身の更新が掛かっているので再起動しなさい、という指示が、使っていたセキュリティソフト(ESET)のアイコンに表示されていました。もしかして……と思いPCを再起動。

一時的にだけ、上手くいきました。

もしかしてですが、Windows Updateによって動画録画やビデオフォルダーへのアクセスなどが一時的に制限された状態になり、再起動でUpdateが完了することで利用可能になったのかな?などと推測しています。

とりあえず、起動しっぱなしのゲームPCで上手くいかない場合は、再起動してみるというのもひとつの手かもしれません。

デスクトップキャプチャーをOFFにする

実は後日談がありまして。上記の再起動でもしばらくするとまたインスタントリプレイがOFFに固定されてしまうようになりました。いろいろやってみたのですが、1つ効果があったのがこれ。
「設定」→「プライバシーの設定」にある「デスクトップキャプチャー」をOFFにするというものです。

プライバシーの設定にある「デスクトップキャプチャー」をOFFにする

この設定ですが、ゲーム画面だけでなくデスクトップ自体もキャプチャーできるようになるという機能なのですが、これをOFFにすると問題無くインスタントリプレイをONにできるようになりました。これも推測でしかありませんが、現在使っているグラフィックカードはRAMを2GBしか搭載してしません(GeForce 960GTX)。そのあたりが原因で、もしかしたらデスクトップキャプチャー機能を利用する要件を満たさなくなったのかも知れません。

性能がいまいちなグラフィックカードを使っているかたは試してみてください。

TMPGEnc Smart Renderer を閉じる

これは2023年秋頃にOSの入れ替えを行った後に発生した現象なのですが、動画編集ツールが起動していると、インスタントリプレイがONになっていても録画されない現象が発生しました。対策は下記の2点。

  • ゲーム中に一度インスタントリプレイをOFFにして、あらためてONにする
  • ゲーム開始前に、動画編集ツールを閉じておく

このどちらかです。私はYoutubeに動画を投稿するために録画することが多いので、最近は必ず録画の前に録画キーを押して「録画できるよな……」と確認するようになりました(結果、数秒の動画データが出来てしまいますが、撮り損ねるよりはマシです)。私が使っている動画編集ツールは、TMPGEnc Video Mastering Works 5と、TMPGEnc Smart Renderer 6なのですが、この現象が出るのは後者のSmart Rendererのみです。この手の動画編集ツールは、動画のエフェクト処理などを行う為にグラフィックカードの機能を一部利用することがあるため、もしかしたらそれがゲームの録画と干渉しているのかもしれませんが……。公式な情報は見つけられておらず、経験則で上記の回避策を見つけただけなので、定かではありません。

Amazon Prime Videoを閉じる

これはTwitterで見かけた情報ですが、Amazon Prime Videoをブラウザーで開いた状態にしていると、インスタントリプレイがOFFになるというものです。Prime Videoはスクリーンショットをとっても画像が真っ黒になるなど、いろいろと「盗撮防止」の仕組みを織り込んでいるので、もしかしたらそのあたりの都合でOFFになるか、OFFにせざるを得なくなっているのかも知れません。


それにしても……グラフィックカードの高騰は収まりませんね。うち、まだGTX960でAPEXやらOverwatchやってるんですが……。来年あたりは新調したいところです……。