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日常茶飯事とお仕事と

質問と回答にまつわる雑感

今朝読んだブログで、いいなぁと思ったものの一つがこれでした。

sue445.hatenablog.com

人に質問をするときのやりかたについて。これは複数の人と接しながら仕事、特に技術系のお仕事をしていると痛感します。できる人、できない人の差が大きく、それぞれ質問に答える際の負担が全然違うからです。正直、質問に答えるために生じる手間を考えると「仕事でなければお断りしたい」というものが結構な割合を占めるのが実情です。

やはり私が思う一番負担の大きな質問は「何をやったのかを明示してくれないので、回答側が全くおなじことを、失敗する過程まで含めて全てトレースする必要がある」というタイプの質問ですね。足りない情報を集めながら質問者と同じことを追体験し、最終的に得た結果が「上手くいかなかった」ということだけというのは、予測出来ていたとしても精神的に結構くるものがあります。だったら先に言ってくれよ、何をためしてどうダメだったか、教えてくれれば同じ事はとりあえずためさずに、その先の答えを得られるのに……と。

ただ、そういう質問をしてくる人というのは途中で起きた出来事や見た情報を重要と思っていないことが多いため、実際には「何をやってどうなったか」を伝えることが全く出来ない場合が多いです。そもそも情報として収集していないので、伝えようにもネタがない。結果「~しようとしたけれど上手くいかない。教えてくれ」という質問しかできない。下手をすると、何をしようとしていたのか、自分が何をしていたのかすら説明できない人もいます。

そういう人は、大抵「言われた事しかやってない」場合が多いですね。自分の意思で行動していないので、行動の意図や背景を説明しようにもできない。言われた指示を、その「足りない頭で」読んだ結果に基づいて動いているので、そもそも読み違えや解釈違いで間違ったスタートを切っている可能性すら考慮して回答しなければ答えにたどり着かないことも多々あります。こうなるともう、質問と回答ではなく、相談に対するカウンセリングみたいなもの。

結局は本人が仕事や作業をどのように受け止めているか、というところから、作業過程をきちんと把握、記録して、異常が起きたらその状況を観察してサポート担当者に伝えるだけの観察眼を持っているか。要するに「総合的な仕事力を持っているか」ということに尽きるのですが……残念ながらそういうことができる人ほど「質問する機会が少ない(自力解決してしまうので)」という。なので、質問に来る人の大半は「酷い質問」。5%くらいが「体系だった手順を説明し、本当に行き詰まっているポイントについて高度な内容の質問を出してくれ、さらには回答することでこちらも学びを得られるくらいの技術的な対話といえるくらいの質問」をしてくる人、という印象です(あくまで個人的な感覚ですが)。

ここ2年くらいは「他部署の人に勝手に指示やアドバイスをするな」的な事を言われたこともあり、なるべく社内でも情報発信はしない、表に立たないという方針でやっています。なので、私の所に技術的な質問等が来ることもほとんど無くなってきています。私は楽で良いのですが、そのぶん、隣にいる私が知っていることを、必死に調べて、悩んで、出来ない出来ないと嘆きながらやっている人達を見たりしていると「こりゃ会社として儲からないわけだ(効率が悪すぎる……)」とも思えるわけで。そろそろ潮時かなぁ……って思います。

上手に質問して、最短でチーム全体が持つ知見をシェアしつつ前に進んでいく。こういうノウハウと体制、雰囲気を作らなければ、会社や組織を大きくしていくというのは難しいと思うのですけれど。そのあたり、どうお考えなのか嫌味満載で経営陣に尋ねてみたいところです。うざがられるので聞かないけど。