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日常茶飯事とお仕事と

だいたい悪の組織の方がまともなことを言っている

Amazonプライムで、劇場版「科学忍者隊ガッチャマン」が見られたのでちょっと見てます。

劇場版 科学忍者隊ガッチャマン(1978年)
https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B081SBNWN3/ref=atv_hm_hom_1_c_DEaieV_4_14

当時自分はまだ7歳。小学生低学年。ガッチャマンは見てましたがストーリーその他全然分からずに見ていたので、劇場版で描かれている「総裁Xとベルクカッツェの登場」「ガッチャマンの初戦」は非常に新鮮ですね。ただ、この劇場版、音楽やSEと音声のバランスがおかしい。あきらかに音声が小さい、というか音楽が大きすぎます。その点が残念なのですが……。

で、この手の昔のアニメや特撮番組を見ていていつもおもうのが、悪役、悪の組織の方がきちんと段取りを組んで計画に則って組織的に動いている、という点。基本、ヒーロー側は受け身にならざるを得ないので、ここの能力や実力で後半押し返しますが、前半はどう見ても悪役優勢です。そしてガッチャマンも例に漏れず……。

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ベルクカッツェを叱責する総裁X

初戦で敗れたベルクカッツェに対する総裁Xの台詞は仕事の基本がきっちり織り込まれてますね。

総裁X「ベルクカッツェよ、なんたる無様な初陣だ。たかが5人の小僧どもに手も無くひねられるとは!それでもお前はギャラクターの首領か!」
カッツェ「総裁、ご安心ください。タートルキングはやられましたがこの次は……」
総裁X「馬鹿者!」

だいたいこの時点でベルクカッツェの声には楽観的な雰囲気が。こりゃ叱られるわ……

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余裕をかますベルクカッツェ

総裁X「私がお前を作り上げ、30数年無駄な時間を過ごしたのは、この地球を支配するためであり、科学忍者隊の小僧どもと戯れる為ではないわ!」

きちんと目標を明確にして脱線を戒めています。侵略プロジェクトはかくあるべきですね。

カッツェ「わかっております総裁。そのためにこのカッツェが長い年月を掛けて練り上げた一大計画が、いよいよ実行可能となりました。」

ここぞとばかりにプランを提示してチャンスを得ようとするカッツェ。良い感じ……なのですが

総裁X「長い年月を掛けたところで、結果が悪ければ無能に等しい。失敗するな!」

そうなんですよ。要は時間でも頑張りでもない、結果。侵略プロジェクトにおいては結果が全てなのです。古いアニメや特撮、悪役視点で見てみるのも面白いものですよ。

その頃主人公達は

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公園で鳩を眺める主人公達

「うふふ、かわいいわねぇ」
「鳩は平和のシンボルだ。」

じゃねーよ。既にギャラクターは暗躍してるし南部博士は次の手に向けて動いてる!部下ども仕事しろ!