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日常茶飯事とお仕事と

初学者に教えるという作業をなめないで欲しい

ほんと、いい加減にしてほしいんですけど。

まだ勉強を始めたばかりの人を煙にまくような説明をして、生き残った人だけを「精鋭」とするような虎の穴的な研修を目指すのなら好きにしてください、ってところですが、そんな贅沢をしている余裕がない会社や組織の場合、隅々まできちんと配慮して教える必要があります。私が思う「初学者に説明する際の注意点」は下記の通り。

  • 相手が知らない単語、知らないかも知れない単語は使わないか、説明してから使う
  • 複数人のうち1人に説明する場合でも、ほかの人がわかっていない可能性があることを考慮する(とくに経験者などの場合、知識に差がある。でも、そこはあえて説明する。ほかの人を置き去りにしないため。できない人を振り落とすならば逆をすればふるいにかけられます)。
  • 指示をするなら「なぜならば」を、初期の間だけでいいのできちんと説明する。
  • やり方を教えたいならば一気に結論にいかず、順を追う。作業をさせたいなら結論だけでもいい。

なぜ、というところは重要で、これを教えることで類似した事例やシチュエーションで自律的に動ける人になってくれる可能性が上がります。これは最終的に自分たち先輩勢の作業を減らす(問い合わせや確認の手間を省く)ことにもつながるので、序盤は絶対にやるべきです。ただ、「なぜ」が自分でも説明できないのならば、そもそも指示内容や作業が無駄であるか、自分が理解できていないということです。教育のついでに自分も勉強しましょう。こういうことを繰り返すと、教えることを通して自分も学べ、さらに先へ進めます。

ほんと、仕事を5年10年やってりゃこれくらいわかるだろうに……。

いちばんやさしい教える技術

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