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エクセルファイルの「名前の管理」に注意!

エクセルには、選択範囲やセル、シートへのリンクに名称をつけて操作を楽にする機能があるようです。自分が作ったシートにそういうのを設定してマクロなどを綺麗に書くのは良いのですが、Officeの良くない傾向として、そのリンクやファイルに対するパス情報がフルパスで定義されるという問題があります。

で、何がおきるかというと……

リンク先のファイルがあったパス名が全部、エクセルファイルに埋設される。

これ、怖いです。たとえば、顧客A向け資料をいれた「\ドキュメント\顧客A\結果報告.xls」というファイルへの参照情報がファイルに残っている状態で、顧客Aの競合である顧客B向け資料にこのファイルを転用した場合、見た目の名前は変わっていても、ファイル内に「リンク切れの参照情報」として顧客Aというパスの一部が残ってしまいます。

修正方法は、Excel 2010であれば「数式」タブにある「名前の管理」から定義された名前付きリンクの一覧が出るので、それを選択してDEL。これだけ。

資料の使い回しは別に悪いことでは無いと思いますが、思わぬところで顧客との信頼関係などを壊したり、険悪なムードにならないよう注意しましょう。

本件に関するマイクロソフトのナレッジ情報は下記リンクから。

Excel で [定義された名前] が参照する Excel ファイル内のデータを削除する場合 ブック内の数式から該当する [名前] を削除しても目的のデータが削除できない
http://support.microsoft.com/kb/956738/ja