misc.log

日常茶飯事とお仕事と

エクセルは印刷して確認してから提出してください

付近で実施されている新人教育の会話が聞こえてくる。おそらく、何かの報告書をエクセルで書かせて、その提出物を確認しているらしい。


「エクセルは、画面で見たときと印刷結果ではみ出たり読めなかったりするので、
 かならず印刷して確認してから提出してください」


たしかに間違いではない。そういう現象は起きるのですから。

けれど、資料を作るたびに印刷して確認するのですか?たとえそれが数十ページの資料でも。本来、記載内容自体はタイプした時点で正しくあるべきで、少々の誤字が含まれるのも仕方無いとしましょう。それを確認するために、「何かしらの手段で見直しをしなさい」と教えるのは良いと思います。ですが、内容ではなく「セルに入っているかどうか」の確認は、本来その資料が作られた目的とは何にも関係無い、単に使った道具がそういう出来の悪いものだった/不適切であったコトに依存して発生した余計な作業。それを「行うべき作業」として教えるのはまずくないでしょうか。

それよりも、適材適所、適切な道具を適切な場所で使い、もっとも効率的に目的を達成する方法や考え方を教える。そのことの方が大事だと思うのですが、誰もそこは教えないのですか?


まぁ、今教育を実質的に担当している人の上司、そしてまたその上司が「資料はエクセルで作るモノだ」を推進する人達なので、今そうなっているのは仕方ありません。おまけに、新卒で数年前に自社に入社し、今教育を担当しているその人が、良くも悪くも全く同じようにその精神を引き継いでいるの見ると、教育ってのがいかに大事かがよく分かります。どこかでずれている路線を補正しなければならないのですが、私がそれを実践するにはまだ壁がいくつかあって、もう少し時間がかかりそうです。残念。いらつくわー。