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日常茶飯事とお仕事と

遠隔でアプリの出力を共有

本社と2拠点間で、本社でのプレゼン内容(Windows Vista上で動くPowerPoint)を、同一ネットワーク上の遠隔拠点に公開し、本社、各拠点それぞれでプロジェクタによる映写を行いたい、という要件を解決する必要が出てきた。いずれの拠点もLAN上にあるので、できれば外部ネットワークに情報を流すことなく解決したい。加えて、双方向の音声通信も行いたい。

とっさにうかんだのがMicrosoft SharedView。

Microsoft SharedView
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?displaylang=ja&FamilyID=95af94ba-755e-4039-9038-63005ee9d33a

だけどこれはWindows Live IDを使ってログインし、一旦外部のネットワークに出てしまうようだ。いわばWindows Live Messangerの共有機能だけを抜粋したものみたい。これはちょっと今回の要件には合わない。

次が、Symantec pcAnywhereやVNC

Symantec pcAnywhere 12.1
http://www.symantec.com/ja/jp/business/products/datasheets.jsp?pcid=pcat_infrastruct_op&pvid=840_1
RealVNC
http://www.realvnc.com/index.html

RealVNCを試す

とりあえずVNCを試してみる。遠隔地からの操作は不要、できれば操作出来なくしたいのだが。これができるかどうか検証が必要。

  • クライアント(遠隔地端末)となる環境からの操作を制限することは、設定で可能だった。
  • サーバー側(公開側)はWindowsサービス、または通常のアプリとして稼働可能。
  • Sharing設定を「Always treat new connections as shared」をONにすることで、単一サーバーに対して複数クライアント、という環境も可能。

検証は、サーバーとしてVMWare上で稼働するWindowsXP Professional、クライアントとしてSun VirtualBox上のWindows 2000 Professionalと、各仮想環境のホストであるWindowsXP Professionalを用いた。とりあえず、サーバーとなるWindows上ではファイアウォールなどの設定はオフにして、ネットワーク上の障壁は無くした状態にしてある(実際に使うのであれば、セキュリティ設定を有効にした状態でのポート解放設定なども調べる必要あり)。


音声を除いて、この環境で画面の共有までは行えそうだ。次に音声を考えてみる。

既製品を使う:WebEx

WebExという製品/サービスがあるようだ。Webでの会議などを行うもので、これであれば画面の共有から音声の共有までを行えると思う。ただ、少々詳細が分からない。

WebEx
http://www.webex.co.jp/

既製品を使う:JoinMeeting

富士通もこういうのを出していると(コメントより)。

JoinMeeting
http://fenics.fujitsu.com/networkservice/joinmeeting/

大規模な用途から、小規模なパッケージ製品まであるみたい...。

なんとなくエンタープライズ製品に対して感じたこと

pcAnywhereにしても何にしても、システム構成やら具体的な話は「営業を呼んでね」ってな感じで閉じている製品が多く、ちょっとした調べ物で片付ける事が出来ないという感じが全体的に漂う。こういうのを扱う作業をしていると、新しいものをつまみ食いすることが非常に多く、あちこちの営業と中途半端なコネクションばかり出来ちゃって非常に面倒なんだけど。なんとかならないものかねぇ。

pcAnywhereなんて、1998年頃に海外顧客のサポート用に使ったときは、パッケージ製品として非常にわかりやすかったのだけど、今は非常にクローズドな感じ。ちょっと残念。