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日常茶飯事とお仕事と

仕様とズレ

というわけで出てきた資料には、8月にわれわれが考えていたやり方が整理して記述されていた。その説明の中で、Webサービスを用いたサーバーへのデータ送付処理を、ステートレスで行うという話があった。というのも、ステート、サーバー側でのデータ取りまとめやセッション処理を行う場合、かなり複雑なロジックと検証が必要になる。今からの工期で、それができるのか?その部分が大きく疑問だからだ(技術的にできないわけではない)。
というわけで、クライアントが生成する1案件のデータを分割せずに、一括で送ろうという方針がわれわれのチームの中ではあげられており、他チームともその話でことを進めていたのだが...。打ち合わせが終わってから、喫煙所で話をするプロジェクトマネージャの会話。丸聞こえ(わたしゃタバコは吸わないので、そこには行かないが席は近い)。「データはできたところから細切れで送る」「そんな話は俺はきいてへん。あのチームの策略で勝手に話がすすんどる」おいおい。あんたが状況を確認せずに「やってくれ」と任せ、明確な役割分担やスケジュールの割り当てをせずに放置しているからだろう?こちらは、下っ端軍団で現実的な線を考えて、できる範囲で最終的にコケない路線は何か、と常に探りつつ1ヶ月仕事をしてきた。そもそも、伝送路を含めたソフト、ハードの実現性とパフォーマンス検証を行い、適切な選択肢を提示するというのがうちのチームのミッションだろう?その結果に出した答えに不満があるなら、きっちりこっちにぶつけてこいよ。喫煙所で愚痴ってないで。で、喫煙所での話を聞いたデータベース設計担当者は、慌てて細分化された送信ができる形態のテーブルに仕様を変更しようと....していたので、慌ててそのマネージャが帰ってからフォロー。マネージャが語った仕様は、彼の脳内仕様であって、今回の基本仕様(アーキテクチャ)については、現在別会社の検証チームが本格的に検討と策定を開始したので、そちらの結果を見てほしいと。その点については、そのDB設計担当者も「おかしい、話が毎回変わる...」と感じていたようで、合意してくれた。
結局、問題のマネージャがわれわれのチームに対して感情的な反発を持っていることがそもそもの原因。確かに割り込みで救済組として参入して、決まっていなかった仕様を片っ端から決めていっている。面白くないかもしれない。だが、自分ができなかったからそうなっているということを、ドライに受け止めてほしい。そこで子供のような反発を見せ、プロジェクトメンバーにぶちまけられてもかえって士気が下がる。いや、そんなことはもうどうでもいい。このプロジェクトマネージャが居る限り、このプロジェクトは失敗する(システムは動くかもしれないが、人員、金銭的にも死屍累々になるのは必定)。