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日常茶飯事とお仕事と

子供に渡した楽天家族カードの拾得連絡が楽天から来る

25日、楽天カードからメールが。

弊社より、ご登録の連絡先へお電話いたしましたが、ご都合が合わず、お話ができませんでしたので取り急ぎ、本メールにてご案内させていただきます。

つきましては、カードの紛失状況確認などご連絡事項がございますので、恐れ入りますが、楽天カード株式会社 コンタクトセンターまで本会員様よりご連絡いただきますようお願い申し上げます。


【カード拾得に関するご注意事項】
・拾得された楽天カードはセキュリティのため、ご利用を停止しております。
・拾得されたカードをお受け取りいただきましても、楽天カードはご利用いただけません。
Edy付帯カードでチャージ残高がある場合、補償はいたしかねますのであらかじめご了承ください。


なお、本メールと行き違いでご連絡をいただいておりました場合は、なにとぞご容赦ください。

よろしくお願いいたします。

どうやら家族カードが拾得され、ロックされた状態らしい。夕方に電話が掛かってきていたのに出られなかったのがこの連絡だったようで。妻と娘に確認したところ、娘のカードが無いとのこと。

主契約の本人による電話が必要と記載されていたので、メールに記載されていた楽天の電話番号に連絡(この件についてはオンラインでは処置できないらしい)。番号はフリーダイヤルではないので通話料がかかる(10円/20秒)。まぁしかたないか。音声案内で番号による選択を聞かれるところで「0(ゼロ)」を押すと、オペレーターへの接続待ち。10分ほど待つとやっと繋がる。カード紛失の連絡を受けたことを伝えると

  • 氏名
  • 生年月日
  • 自宅電話番号(カード作成時に記載したもの)
  • 家族カードの名義

を聞かれ、本人確認完了。どうやらカードは23日にユニクロから連絡があり、楽天で回収済みとのこと。

  • カード番号が盗まれている可能性があるので番号は変更になり再発行となる。
  • 再発行には再審査が行われるので、7日~10日かかる。

ということを伝えられる。ユニクロで使ったのが最後という本人の話とも合致するので問題無し。上記の件に承諾すると手続き完了。娘には、財布にカードを入れる際、凹凸のあるクレジットカードなどは他と重ねて入れず、クレカについてはカードホルダーを贅沢に使った方が良い、ということなど、いくつか注意事項を伝えて本件は一件落着。

まぁ、カード会社がどういう風な対応をしてくれるのか、といったことなど、娘にとっては良い勉強になったのではないかと……。こちらとしても、楽天カードの対応がしっかりしていたので安心、という出来事でした。

父親のFacebookアカウントから怪しいメッセージが来ていた

Gmailに来ていたFacebookの通知から、父親からこんなFacebookメッセージが来ていたことに気づきました。

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父親のFacebookアカウントから来ていたメッセージ

内容はこんな感じです(URLは#と*に置換しています)。

私のlineのアカウントはロックされました。解除するには、何人かの友人の確認が必要となりますので、下のlineのサイトにログインして解除していただけますか
www.###****.top

いや、怪しいだろ……と思い、とりあえず78歳の父親ではなく母親のLINEにメッセージを。とりあえず最近のログイン履歴を観るよう指示するも、父からは母親経由で「何もしないから大丈夫」との回答……いや、何もしないのが一番やばいんだよ!!ということで、父のLINEアカウントと通話。

危なさを伝えるのが難しい

危機感ゼロの父に「こういう手口で悪い奴が何をしようとしているのか」をざっと説明。本人のFacebookアカウントで出来る事なんて知れているけれど、そこから「助けてあげないと!」と善意で不正サイトにアクセスした人に「ご本人であることを確認するためにLINEのパスワードを入力してください」みたいなページに飛ぶんだよ、ということを説明。さらに、LINEのアカウントでは今はいろんなことができるので、悪い人の狙いはそっちなんだということも説明しました。伝わるかなぁ……むずかしいよなぁこのあたり(親の世代ではこんなものは無かったのだから当然です……)。

また、自分が恐れたのは、父親と同世代の友人達がFacebookで繋がっていた場合、根こそぎ不正サイトに誘導されて被害に遭う可能性。なので父親の友人を観てみると、二人だけ??息子である自分と……もう一人。

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だれだよ!!!ww

だれですか?ローマの友人なんていた?って聞くとしらないとのこと。どういう人かは存じませんが、とりあえず悪い人にアカウントを乗っ取られて知らないひとと友人設定された挙げ句、唯一の友人である自分の息子に不正URLを送りつけていたということまでは判ったので、パスワード変更するよう指示をしました。

70歳以上の相手に現代のネット犯罪を説明する難しさ

いやぁ……難しいですね。悪人の狙いが直接対象を攻撃するのではなく、悪人自身にすらまだ見えていない先の目標に至る「中間点」として個人が狙われ、利用されるので、当人に被害を受けている可能性や具体的に起こりうることの実感を持ちづらい。

母親には「たとえばFacebookで大学や職場の友人が50人いたとして、全員に児童ポルノとして扱われるような写真を送付されたら……社会的にまずいことになるよね?」といった例で説明。「80近くの爺さんがなにやっとってんや、って言われるわなぁ」と実感してくれたようですが。実際には踏み台として使われるだけで被害はもっと先にいる誰かになる可能性が高い。また、踏み台利用であれば犯人からすれば「緩いセキュリティの相手なら誰でも良い」なわけで。このあたりも被害を受けた人が自分に危機感を持てない一因だと思います。

また、リンクをクリックするだけでそんなことまでできるのか!?という点。これも説明しづらい。Webサイトや通信の仕組みどころか、スマホiPadとパソコンで観てるFacebookがそれぞれ同じものなのかどうかすらあやふやな相手に、ネット犯罪の仕組みを説明するのは至難の業です。

なので、このあたりは「被害を回避するという目標だけに絞った、高齢世代にもわかるような何か」をきちんと用意して周知する仕組みを社会として用意していかないとやばいんじゃないかな……、とあらためておもいました。

自分の親は辛うじて面倒みられるとしても、よその老人まではちょっと手がまわりませんからね。他の人からそういうメッセージが来たりしたときに自分の親を守り切れるかどうか。自信ありません……。

高齢者向けのセキュリティ教材など

多分こういうジャンルってビジネスになるんだろうな……と思ったら、やはりありますね。こちらなんかはセキュリティソフトのカスペルスキー静岡大学で作成した教材だそうです。

kasperskylabs.jp

こちらは静岡の東海コミュニケーションズというプロバイダーが作成されている特集ページ。やはり、セキュリティオプションの売り込みアプローチの1つとして「老人も含めたファミリーセキュリティ」的な観点というのはニーズがあるんだろうなと思います。

safety.t-com.ne.jp

あと、こういうNPOなんかも出来ていたりするようですね。

www.seikatubunka.metro.tokyo.lg.jp

こちらに寄せられた被害や事例の情報はなぜかInternet Watchにまとめられていました。

internet.watch.impress.co.jp

自分達の親が間接的に加害者にならないようにするためにも、こういう事例も含めて、裏側の仕組みなどもある程度は勉強していかないとだめですね……。でも、個人でできることには限界があるので、やはり「各世代に合わせて不足しているものを補う社会的な仕組み」ってのは、この先新しいものが出てくるたびに更新しながら作っていく必要があるんだろうな……とも痛感しました。

気になる本(疲労ちゃんとストレスさん)

Togetterで疲労に関する話がまとめられていて、その中で触れられていた書籍。最近、やはり若い時のように踏ん張れなくなってきており、今までとは違う疲れ方をするようになってきて気になるので、ちょっと読んでみようかな。

まとめられていたTogetterのページはこちら。

togetter.com