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日常茶飯事とお仕事と

プログラミング教育の現場

大変だろうな……とおもいます。なにがって、教える側。

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情報処理 2020年8月号

情報処理 2020年8月号

  • 発売日: 2020/07/31
  • メディア: 雑誌

プログラミングって何かが出来ればそれでOKではなく、いろんな知識や経験の蓄積の上に成り立っている手段の1つなので、最終的な、世間一般の人が思う「プログラミング」に到達するまでにはいろいろと壁があるとおもいます。それを乗り越えていく最初の一歩を義務教育で教えよう、というのであれば良いのですが、どうも「世間一般の人が思うプログラミング」がいきなり対象になってるような印象が。

4年生大学を出た新人に教えるのでも結構大変なのに、小中学生に、それも世間からは「プログラミング教育始まったってことは、こうだよね」みたいな勝手な期待を教え付けられた状況での教育って、もう現場に立つ先生が気の毒でなりません。

そういう場に何かしら役立てるような仕事とかないのかな……。かつて、コースアウトしそうになった時に選択肢の1つとして挙がっていた「情報系の教員」という仕事、今なら出来る気がするんですよね。

DNS設定をコマンドで「自動」に切り替える

4月からほぼ在宅勤務が続いているのですが、会社の何人かのPCだけ「会社に持っていって職場の無線LANに接続すると、DNSサーバーの設定が社内のゲートウェイに切り替わってしまい、自宅に戻ってモバイルルーターでネット接続できなくなる」という現象が起きています。おそらく、PCの初期設定時に固定DNSサーバーに設定してしまった状態で、ActiveDirectoryか何かに「初期値」として設定されてしまい、職場でADにログオンした時点で強制的に初期値に戻されている……とかそんなのだと思うのですが……。ネットワークの管理とかはやってないので何がどうなっているか判らないうえ、ADなどの知識もないので、とりあえず新人に「DNS設定を自動に切り替えるのを少し楽にする方法」を調べて伝えておきました(っても、読んで実践してくれているか、そういう方法もあるんだ、と興味をもってくれているかは微妙。Slackのメッセージにいいね、がついたのは5人中2人だけだったので……)。

ま、自分がおなじことをまたやるときのためにメモしておきます。

netshコマンドでDNS設定を変える

とりあえず、管理者として実行されているコマンドプロンプトで下記のコマンドを発行すればOKっぽいですね。

netsh interface ip set dns "ワイヤレスネットワーク" dhcp

"ワイヤレスネットワーク"のところは、「ネットワークとインターネット」で表示される、ネットに接続しているネットワークアダプターに付けられた名称を入れてください。たとえば下記のようなネットワークアダプター構成になっている場合は「"イーサネット 4"」に変えればOKです。

f:id:frontline:20200723183520p:plain
「ネットワーク接続」でアダプター構成名を表示させる

コマンドを管理者権限で動くバッチファイルにする

上記のコマンドは管理者として実行しているコマンドプロンプトから実行する必要があり、それはそれで面倒です。なので、バッチファイルにして、管理者として簡単実行できるようにしておきましょう。方法は下記の通り。実はバッチファイルにしたあと「ショートカット」を作ってそれを管理者権限で実行することになります。

  1. 上記のコマンドをテキストファイルに書いて、適当な名前を付け保存。ただし拡張子は「.bat」にしておく(例えば「dnssetting.bat」)。
  2. 上記のファイルを適当なフォルダやデスクトップなどに置く。
  3. 右クリックから「ショートカットの作成」を選択する。
  4. できた「ショートカット」を右クリックして「プロパティ」を選択。
  5. プロパティの「ショートカット」タブにある「詳細設定」を選択。
  6. 「管理者として実行」にチェックを入れる

以上です。PCのユーザー権限がガチガチに縛られていると、もしかしたら上手くいかないかもしれませんが、少なくとも自宅の管理者権限な環境(Windows10)では動かせました。何かの参考になれば幸いです。

質問と回答にまつわる雑感

今朝読んだブログで、いいなぁと思ったものの一つがこれでした。

sue445.hatenablog.com

人に質問をするときのやりかたについて。これは複数の人と接しながら仕事、特に技術系のお仕事をしていると痛感します。できる人、できない人の差が大きく、それぞれ質問に答える際の負担が全然違うからです。正直、質問に答えるために生じる手間を考えると「仕事でなければお断りしたい」というものが結構な割合を占めるのが実情です。

やはり私が思う一番負担の大きな質問は「何をやったのかを明示してくれないので、回答側が全くおなじことを、失敗する過程まで含めて全てトレースする必要がある」というタイプの質問ですね。足りない情報を集めながら質問者と同じことを追体験し、最終的に得た結果が「上手くいかなかった」ということだけというのは、予測出来ていたとしても精神的に結構くるものがあります。だったら先に言ってくれよ、何をためしてどうダメだったか、教えてくれれば同じ事はとりあえずためさずに、その先の答えを得られるのに……と。

ただ、そういう質問をしてくる人というのは途中で起きた出来事や見た情報を重要と思っていないことが多いため、実際には「何をやってどうなったか」を伝えることが全く出来ない場合が多いです。そもそも情報として収集していないので、伝えようにもネタがない。結果「~しようとしたけれど上手くいかない。教えてくれ」という質問しかできない。下手をすると、何をしようとしていたのか、自分が何をしていたのかすら説明できない人もいます。

そういう人は、大抵「言われた事しかやってない」場合が多いですね。自分の意思で行動していないので、行動の意図や背景を説明しようにもできない。言われた指示を、その「足りない頭で」読んだ結果に基づいて動いているので、そもそも読み違えや解釈違いで間違ったスタートを切っている可能性すら考慮して回答しなければ答えにたどり着かないことも多々あります。こうなるともう、質問と回答ではなく、相談に対するカウンセリングみたいなもの。

結局は本人が仕事や作業をどのように受け止めているか、というところから、作業過程をきちんと把握、記録して、異常が起きたらその状況を観察してサポート担当者に伝えるだけの観察眼を持っているか。要するに「総合的な仕事力を持っているか」ということに尽きるのですが……残念ながらそういうことができる人ほど「質問する機会が少ない(自力解決してしまうので)」という。なので、質問に来る人の大半は「酷い質問」。5%くらいが「体系だった手順を説明し、本当に行き詰まっているポイントについて高度な内容の質問を出してくれ、さらには回答することでこちらも学びを得られるくらいの技術的な対話といえるくらいの質問」をしてくる人、という印象です(あくまで個人的な感覚ですが)。

ここ2年くらいは「他部署の人に勝手に指示やアドバイスをするな」的な事を言われたこともあり、なるべく社内でも情報発信はしない、表に立たないという方針でやっています。なので、私の所に技術的な質問等が来ることもほとんど無くなってきています。私は楽で良いのですが、そのぶん、隣にいる私が知っていることを、必死に調べて、悩んで、出来ない出来ないと嘆きながらやっている人達を見たりしていると「こりゃ会社として儲からないわけだ(効率が悪すぎる……)」とも思えるわけで。そろそろ潮時かなぁ……って思います。

上手に質問して、最短でチーム全体が持つ知見をシェアしつつ前に進んでいく。こういうノウハウと体制、雰囲気を作らなければ、会社や組織を大きくしていくというのは難しいと思うのですけれど。そのあたり、どうお考えなのか嫌味満載で経営陣に尋ねてみたいところです。うざがられるので聞かないけど。