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日常茶飯事とお仕事と

副鼻腔炎手術記録(8)入院5日目 退院

下記の続きです。

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点滴の針を外す

朝、看護師さんが来られて点滴の針を外してもらいました。

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点滴針を外す

外された点滴針、よく見たら結構長いものが差し込まれていたのですね。樹脂製?金属ではないようでした。抜いた後、この近くの血管に少ししこりのようなものが残ってしまったのですが、1ヶ月くらいできえました。

鼻の方は詰め物がとれたのでもっと楽になるかと思ったのですが、まだ眉間のあたりの裏側に違和感というか異物感があり、少しズキズキと痛むので痛み止めが欲しいということを伝えたところ、このあとの診察で先生に伝えるように言われました。

最終診察

入院最終日、午前中に診察が行われました。診察は普段見てもらっていた先生ではなく、入院患者担当の初めての先生。とりあえず匂いが消えてしまっている件が不安だったので尋ねたところ

  • 粘膜がまだ腫れているのでなんとも言えない(匂いが戻るのはもう少し先)。
  • ただ、術後このままというケースもある。

という不安な言葉しかもらえず、余計困惑する羽目に。ただ、粘膜や傷の状態は良好らしいので、このまま鼻うがいを続けて鼻の中のスポンジやかさぶたを流し出しつつ、様子を見続けてほしいとのことでした。それにしても嗅覚、不安です。

次の診察は1週間後で、それまでの薬として以下の物が処方されました。

ほかに、喘息の治療薬としてレルベア吸入薬があるので、これは継続して利用します。

退院

診察が終わって病室へ。看護師さんから声がかかるそうなのでそれまでに荷物をまとめます。しばらくして看護師さんが精算なども終わったと伝えに来られたのですが

「痛み止めの件、先生に言いました?」

と聞かれ……言ってないと伝えると

「すぐに処方してもらうので待ってください。精算やりなおしなのでしばらくかかります。」

といいながら去って行きました……。えー、自分で言わないと伝わってないの?看護師さんに言ったら先生にはこちらの要望などを伝えてもらえるのかな、って思っていたのですが。違うのですね。仕方ない。
30分ほど待つと、改めて看護師さんが費用などを書いた紙をもってきました。これで全て終了。あとは料金を支払って終わりだそうです。

来たとき同様、キャリーバッグをコロコロ転がして病室を後にしました。

精算

気になる費用ですが……一応、高額医療の上限額が適用されていたので、法外な額を請求されることはありませんでしたが……

  • 4人部屋に2泊した …… 5,000円 x2 = 10,000円
  • 5日分の食事 …… 460円 x 9 = 4,140円

の合計14,140円が加算されています。これらには保険が適用されないので実費となります。それも含めて10万円を超える支払いになったので、とりあえずカードで支払い。

で、診療明細が出たので内容を見てみました。点数が大きい物を列挙してみますね。

  • 手術 / 内視鏡下鼻中隔手術I型(骨、軟骨手術) …… 6,620点(→ 66,020円)
  • 手術 / 内視鏡下鼻腔手術I型(下鼻甲介手術 x 両側) …… 13,240点(→ 132,400円)
  • 手術 / 内視鏡下鼻・副鼻腔手術III型、副鼻腔手術用骨軟部組織切除機器加算、画像等手術支援加算、関連薬剤 …… 24,910点(→249,100円)
  • 麻酔 / 閉鎖循環式全身麻酔5・4時間5分、関連薬剤、液体酸素・定置式液化酸素貯槽 501リットル …… 28,024点(→ 280,240円)
  • 入院 / 包括環境加算等 …… 10.805点(→ 108,050円)
  • 包括評価 …… 16,101点(→161,010円)

ざっとこんなかんじ。ほかにも細かいものがありますが、上記の物だけでも合計すると100万円近くになります。これに保険適用3割で、だいたい30万。ということは、やはり最初に手術を告げられたときの先生の「30万~40万」という見立ては合っていたのですね。それがさらに高額医療の上限設定で安くなり、さらに、健保から2万円を超える金額は戻されるそうです。となると結局2万円でこの100万円近くの医療費をまかなえるという。健康保険さまさまです。

仕事へ

で、一旦帰宅して、4日分の汚れを落とすために自宅で入浴。鼻うがいもしてみましたが相変わらずギョッとする量の血が出てきます。しばらくこれ続くのね……。

そして午後からは仕事に向かいました。というのも有給休暇がもう残っておらず、ここで休むとそのまま減給になるからです。

職場の役員からは休むべきだと言われましたが……そんなこと言われても給料減るの嫌ですから……。
というわけで、5日間の入院は終了。普通の生活に戻ることになりました。

続きは下記で。
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資料の書き方

職場の新人達が現場に散っていって半月ほどが経ちましたが、すでに「設計資料がわかりにくい」という声が挙がってきてます。この件についてOJT関係者との打ち合わせで出た会話で思ったことを、人事系のチームに伝えようかと思って書きかけた文章をメモっておきます。

書きかけて辞めた理由は「冷めてしまったから」。

先週伝え忘れたので。資料の件で印象的だったのが、新人側の言葉がOJT関係者側に伝わってないことですね。
新人さんの


・(非常に読みづらい現場の資料にくらべて、研修担当が作った)
 研修時の設計資料が読みやすかった。


に対してのOJT担当さんの


・まだ読み方が判ってないから教えていきたい。


と言う言葉のすれ違いがすごいなと。できるだけ、若い人には完全でなくともせめて悪くないものに触れさせてあげたいと痛感しました。


もちろん難解な資料の読解能力も必要ですが、それと「難解な資料しか作れない能力」は連動しなくても良いと思います。また、社外から来ている人がそういう資料で苦戦するのを痛々しく思いながら見てきてるので、良い派遣人材をつまらない理由で逃したり、「読みづらい」だけで作業効率が大幅に落ちたり不具合の原因になるようなことも回避したいですね。

資料の体裁や構成の悪い点についてはこれまで散々、さりげなく言ってみたり、訂正版を見せてみたり、きつく指摘してみたりしてきてみましたが、いずれも「お前が判ってない」的な対応でながされているので、正直あまり積極的なアプローチをする気にはなりません。せめて、新人くらいには比較的良い例を見せて、上手いやりかたをそれぞれ模索してもらうようにしていきたいと思ってます。

新人が言いづらい中、「現場の資料が読みづらいです。一方で、研修で使われた設計書などはわかりやすかったので、わかりやすく書くことは可能だとおもいます。私はそれをできるようになりたいです(端折った他の部分も総合するとそういう事が日報に書かれていた)」という言葉を言ったにもかかわらず、現場の担当は「それはお前の読解力が足りないからだ」と一刀両断しています。あぁ、ひどい。

資料の品質を上げることは我々の主務ではありませんが、いわばシステム開発の「材料」とも言える素材。やはり、良い材料で料理を作った方が美味しく作れるじゃないですか……。と思うのですが、たいていの弊社のエンジニアさん達はその材料の調えかたを習っていない。

学歴偏重にするつもりはありませんが、私が唯一「理系の大学生が大学で学んだことでどこでも使える能力」は論文などの文章を構成、作成する能力です。数ヶ月にわたって1つのテーマについて調べ、まとめ、それを文章やプレゼンテーションとして整えるという作業を経験しているかどうか。これは就職して大きな違いとして出てくるように思います。高校生に毛が生えた程度の知識の人たちが、大学の教授、助教授や大学院の先輩などからひたすら文章を直され、赤入れされ、場合によっては書き直させられたりし続ける経験ってのは非常にインパクトがあります。
もちろん身につくかどうかは人それぞれですが。

また、個人的に一番大事だと思っているのは「概要」「abstract」を書けるかどうか。これから読ませる文章が一体何で、全体の中のどこの位置にあるのか。これを数行で書くだけで、読み手の負担や不安はかなり軽減されます。こういうのが現場の資料には圧倒的に足りていません。

こういうところがある程度判っていたり経験していれば、

  • いきなりフォームの部品の挙動について細かく記されている
  • フォームやページ同士の相関や遷移の情報は無い(作り手は言われた画面の機能だけ作っていればいい、というスタンス)
  • 文体や言い回しは重要ではない。要は中身なのだから!

みたいな資料を作ることはないでしょうし、そうした問題に直面したときに、大学などで経験したことがフラッシュバックすることでしょう。

別に大学の経験が必須というわけではないのです。高校生+アルファくらいの人ですら数年で研究論文を書いたりするようになるのだから、誰でも後付けで身につけられるテクニック。あとはそのテクニックの必要性や重要性に気づくかどうか、目の前のものについて少し疑いを持ったり、改善の余地を探したりする気持ちを持てるかどうか。それだけだと思います。

もう年寄りをどうこうしようとは思わないので、若手には良いものに触れてもらうように仕向けたいものです……。


才能に頼らない文章術