昨年（2018年）春に酷い風邪を引いて以来、夏から鼻づまりが酷くなり、年末には死ぬかと思うほどの鼻づまり。年明け早々に病院にいって5ヶ月、抗生物質などによる投薬治療を続けてみたのですが完治には至らずという状況。ついに手術するかー、ということになりました。その経緯を記録しておきます。
大学病院へ
とある土曜日の午前、いつもの耳鼻科で5ヶ月の結果をレントゲンで確認。残念ながら完治には至っていないとの判断。その後、先生から最寄りの大学病院への招待状を書いてもらい、支払いを済ませたところ「今なら初診間に合うと思いますよ」とのこと。最寄りのショッピングモールで買い物したかったのだけどキャンセルして病院へ。初診の受付が分からず違う所に並んだりしてみながら初診受付完了。なんとその日のうちにCTスキャンを行うことに。
CTスキャンは「Computed Tomography（コンピューティッド トモグラフィー）」の略、日本語だとコンピューター断層撮影。
ja.wikipedia.org
ドーナツのように配置したX線のレントゲン装置を回転させながら体をその中に通し、360度全方位からの透過映像を撮影。通過したX線の濃度を計算して立体のどの位置に何があるかをコンピューターで求め、断層映像を見られるようにする装置です（勉強した）。検査部位によってはCTスキャナーに反応する薬を飲んでその薬の場所（血液に沿って流れる）を映像にするという方法もあるようですが、私が受けたのは「単純CT」というとくに何も体に入れない状態で行うもの。事前に体内にボルトや金具のようなものが入っていないことを確認され、衣服もそのままに装置の中に横たわり、数分で処理完了。あっという間でした。
ドーナツ状の装置のカバーから、高速回転する機械がちらっと見えたくらい。
診察
検査後しばらくして呼び出され、若い女性の先生から説明を受けます。
頭部のCTスキャン映像
下の画像、左側が右頬になりますが、逆サイドに比べて灰色のものが分厚く写っているのが分かるかと。これが肥大した粘膜らしいです。これがあるために出過ぎた粘膜が痰や鼻水としてドロっと出てきたり、鼻自体が詰まってしまって息苦しくなったり。あと、眼球の間にも上部の副鼻腔があり、そこも詰まっているとのこと。はぁ……。
ん？なんか右側の頭部、脳みそと頭蓋骨の所に黒い色があるのは空洞ですか*1？なんですか？空洞ですか？大丈夫ですか？？？？とか後から見て気になりましたがそれはさておき……。
まぁ、ざっくり言うと
- 粘膜が肥大したポリープ（鼻茸という）は出来ていない様子。
- ただし粘膜は肥大して分厚くなっている。
- 致命的では無いけれど、手術をして中をきれいにし、副鼻腔の中にあるヒダヒダの仕切りを取っ払って大きな部屋にした方が風通しが良くなって良いはず。
- で、予約しましょう。4泊5日。8月になりますが……
ちょっとまってー！4泊5日の入院、全身麻酔？？手術なんて初めてだし入院なんて初めてだし全然分からないしそもそも費用は？？
「費用ですか？30万円ちょいですね」
ちょっとまてーー！なにその「えっ？自分の体のことなのに何で費用を気にするの？」みたいな態度ww 無理だよ30万。
「高額医療の手続きとかあるのでおそらく大丈夫ですよ」
「えっと、どのように」
「会計の窓口で聞いてもらえれば手続きなど分かると思います」
「（アンタは説明してくれんのかい！）」
この辺が大学病院なのでしょうね。町のお医者さんは、相手の状況やらいろいろ鑑みて不安をなくすような話し方をしてくれるのですが、一切そういうの無し、に聞こえました。少なくとも私には。ただ、処置については設備も人もいるので、ドライに確実にやってもらえるのでしょう。まぁそもそも「期待すべきモノ」が普通の町医者とは違うってことですかね。
とりあえず予約を迫られたのですが仮押さえというのがどれくらい強制力があるモノで、そうすることで病院とかにどういう影響があったりするのか全然分からない。目の前にいる医者は、相手が分からないことすら想像もしていない様子なので、とりあえず「一旦普段のお医者さんに相談させてください」ということで、次の診察の日取りだけ2週間後にしてその場を去りました。
かかりつけ医の判断
大学病院の方からかかりつけのお医者さんにはメッセージが届いているようで、1週間後に訪れて話をしました。「全身麻酔とかびっくりしますよね。自分も言われたら戸惑いますよ」とこちらを気遣った言葉。これ！こういうのを欲してるの患者は！！ドライな技術者の意見みたいなのじゃなく、血が通った言葉が欲しいんだよ！とか思いつつ話を聞いたところ
- 手術はした方が良いと思う。
- このまま放置しても致命傷ではないが、放置して治る人は3割くらい。7割はずっと治らない。
- 全身麻酔での手術は体に負担もかかるので、なるべく若いうちにやった方が楽。
なるほど納得です。わかりやすいですありがとうございます、ということで、治療はこのままこの病院で（大学病院はこういうケースでは治療までは請け負わず、純粋にヘビーな検査や手術などだけを担当するらしい）ということで3週間分の薬をもらってその場を去りました。
あ、あと気になったのが……大学病院で検査してもらっても、CTの画像データなどは連係されないようですね。先生の所見メッセージだけが届いていたようです。これについては後日大学病院の診察の日に
「CTスキャンのデータもらえますか？」
「データですか？（なんで？みたいな表情）有償ですがかまいませんか？」（←金額いえよ！！）
「いくらですか？」
「数百円で、1時間くらい待つことになりますよ」
「いいですよ、お願いします」
というやりとりでCD-Rにはいったデータとビューワーをゲットしました。なんというか、出したくなさそうな雰囲気が感じられたのはうがった見方過ぎるのでしょうか……。こんなの最初から渡してくれれば良さそうなモノを（上記の画像はそこから抜き出したモノです）。
高額医療費の話
手術費用が30万円を超えるとのことで、高額医療を支援する制度を利用することが出来るようです。収入によっても金額は違うのですが、数十万や100万を超える医療費でも1ヶ月に支払う額の上限が8万ちょい～16万ちょいくらいに抑えられ、それ以上は払わなくてもよいという制度（収入が少ないともっと金額下がります）。これに、さらに入っている社会保険（会社の健康保険）などによっては「2万円を超える分はあとから振り込まれる」などで、最終的に自腹で払うのが2万円くらいになるところもあるようです。
www.mhlw.go.jp
うちの会社の場合この「最終的に2万円」が適用されそうです。今日病院で確認したところ、
- 入院の手続き時（入院時）に資料をそろえて持ってきてもらえれば、退院での精算時に高額医療費支援で出る分を差し引いた、個人負担分だけが請求されるようになる。
- 入院中に資料がそろうような形でもOK。
- 事後でも支払われるが、その場合は一時的に全額を立て替える必要がある。
とのこと。なので、手術当日までに資料をそろえて提出すればOKなようです。なお、この支援は「月額あたり」なので、月をまたいだ入院などで月ごとの支払いが分散されると、支援対象から外れてしまうことなどがあるので要注意とのこと。このあたりは大学病院の先生にも伝えたところ、入院の検査から入院、退院までを1ヶ月に修められるよう日程を調整してくれました。
というわけで手術が数ヶ月後に
なんだかんだで自分の不安解消のため手続きが遅れてしまい、手術はCTスキャンのときに予約出来た日取りよりも1ヶ月伸びてしまいましたが、受ける方向で動き始めます。4泊5日の入院ですが、担当している仕事もその頃ならなんとか不在でも回るようになっていそうなので、有給休暇の残数だけを気にしていればOK。
が、がんばります。
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